検体調査で阿武隈川にアユ100㌔放流

検体用のアユを放流する組合員たち

 原発事故の影響で休止している阿武隈川水系漁業の早期再開を目指す阿武隈川漁業協同組合須賀川支部(鈴木裕支部長)は10日、釈迦堂川取水口でモニタリング調査のためアユ100㌔を放流した。
 関係者によると同所でのアユの放流は約10年ぶりだという。
 阿武隈川水系の漁業は原発事故後、魚の放射線量が一時的に高まったため、休止を余儀なくされてきた。
 須賀川支部組合員は地道なモニタリング調査を続けており、ここ数年の放射線量は検出限界を下回るものがほとんどで、検出されても食品衛生法が定める一般食品の基準値を半分も超え
 ない低い値となっている。
 組合員らは調査を継続し、検体を県などに送ることで安全性を示し、一日も早い漁業再開を目指す。
 放流したアユは2週間ほどで天栄村のかっぱ淵付近まで下る見込みで、許可を得た組合員らが検体として採取する。
 なお検体採取以外で釣り上げることは禁止されており、須賀川支部では看板を設置して注意を呼びかけている。