対象世代は風しん抗体検査・予防接種無料

 全国的な風しんの発生状況等を踏まえ、国は令和3年度末までに全国の抗体保有率を約94%まで引き上げるため、公的な接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日から54年4月1日に生まれた男性を対象にクーポン券を発行し、無料で抗体検査・予防接種を受けられる事業を実施している。管内の各市町村も対象者へ通知を発送し、実施機関への受診を呼びかけている。
 風しんは感染力が高く、感染者の飛まつ(唾液のしぶき)などでうつる。妊娠早期に感染すると出生児が先天性風しん症候群(眼や耳、心臓の障害)になる可能性がある。
 また大人になって感染すると無症状や軽症のことが多いが、まれに重篤な合併症を併発することがある。無症状でも他人にうつすことがあり、感染を拡大させないためには抗体保有率を高めることが重要とされる。
 各市町村は7月上旬に対象者へクーポン券を送付し、受診を呼びかけている。クーポン券の使用期限は令和4年3月末まで。
 対象世代は抗体保有率が約80%とほかの世代と比べて低い。国は今回の事業により、同世代の抗体保有率を90%以上にすることを目指している。
 管内の対象者数は4000人以上で、実施機関は須賀川市が34、鏡石町が5、天栄村が3カ所。
 管内では少なくとも3年間風しんは発生していないが、全国では昨年2917人、今年は7月7日までに1935人が報告されている。
 県内では昨年が9人、今年は7月14日までに14人、内訳は福島市5人、郡山市1人、県南地区2人、相双地区4人、いわき市2人。今月に入ってから新たに報告されたものもある。
 国が進めるクーポン券での無料検査・予防接種のほか、須賀川市では妊娠予定の女性とパートナー、妊婦のパートナーを対象とした無料抗体検査・予防接種を実施している。
 事前の手続きは不要だが、医療機関へ電話等での確認が必要となる。