JAで異常気象対策本部を設置

本店前に農作物異常気象対策本部を設置

 JA夢みなみ(橋本正和代表理事組合長)は19日、日照不足や低温による農作物への被害を防ぐため「農作物異常気象対策本部」を立ち上げた。農作物の被害状況を的確に把握するとともに、被害農家の救済対策などを講じるため、災害実態調査、営農対策、融資対策、生産資材の確保、そのほか必要な対策などで関係機関・団体と連携を図っていく。
 橋本組合長、岡部喜市郎、小室信一両代表理事専務、佐々木一成常務理事が本店前に看板設置した。
 橋本組合長は「今年は日照不足や低温が続き、園芸作物のキュウリやトマトなど7割から7割半の出荷となっている。根腐病などが発生するため、長持ちするような技術指導を行い、本店、支店、営農部と情報を共有し、万全の準備をして被害を最小限に抑止するよう、対応をお願いします」と述べた。
 本部会議では園芸品目出荷状況、各品目の生育概況及び今後の対策など、技術対策の確認や情報共有を図るため、各農家に情報提供し対応周知を確認した。
 須賀川農業普及所などへの取材で須賀川・岩瀬地方は6月7日の梅雨入りから1カ月以上、平年にない低温・日照不足に見舞われ、管内の農産物にも一部影響が及んでいることが分かった。
 須賀川地方広域消防本部調べで、昨年と今年の梅雨入りからの状況を比較すると、昨年は6月10日から7月14日までの平均で最高気温27度、最低気温18・6度、気温22・4度、湿度66・5%だったのに対して、今年は6月7日から今月16日現在で最高気温23・8度、最低気温16・5度、平均気温19・5度、湿度72・3%。気温は概ね3度前後低く湿度が6%近く高いことから冷夏の恐れが懸念される。
 地元農家への取材によると、キュウリなどの野菜は収穫量が減少しているが、連休前後で日差しが戻り始め、徐々に回復がみられる。
 果樹では果実肥大を暦日で比較するとモモ「あかつき」は平年並みからやや大きい状況。ナシ「幸水」「豊水」はいずれも平年並みからやや大きく、リンゴ「ふじ」はやや大きい状況で影響は少ない。
 これから旬を迎える「あかつき」の収穫開始は29日頃で最盛期は8月2日頃、平年より4日早い見込み。果実はやや大きめで糖度もあるため、「昨年よりは収穫が1週間後にずれこんだ状態」と話している。
 稲作は春先の田植えが遅かった分、今のところ生育が平年並みか少し遅れている状況で大きな影響は確認されていない。
 須賀川農業普及所では、キュウリは低温のため多くのほ場で発生する炭疽病、黒星病、ホモプシス根腐病が増える恐れがあるほか、土の中が酸欠状態になりやすいので、生育の状況を良く見ながら、芯摘みをする時間にかん注してほしい。
 モモなどは土壌の過湿は葉の褐変や黄変落葉を引き起こす原因となるため、停滞水が発生しやすい園地では排水対策を徹底し、かん水間隔を短くするよう注意を呼びかけている。