森川桔槹吟社代表が高浜虚子の掛け軸寄贈

高浜虚子の掛け軸2幅と森川代表(左)

 桔槹吟社代表の森川光郎さん(93)は11日、来年度中にオープンする「風流のはじめ館」で展示紹介してほしいと、須賀川市に明治から昭和にかけて活躍し須賀川ともゆかりのある俳人高浜虚子の直筆軸装2幅を寄贈した。
 須賀川出身で森川代表の親友でもあった渡辺竹次さん(94)=市川市=から、出身地でもある須賀川に寄贈したいと預かっていた。
 掛け軸は「露けさに障子立てたりのちの月」(明治38年作、原句・梅雨けさに障子たてたり十三夜」と、「炎天の空美しや高野山」(昭和5年作)。ともに「高浜虚子全句」に掲載されている。
 森川代表は「風流のはじめ館オープンにふさわしい作品。ぜひ、多くの方にご覧になってもらいたい」と話し、橋本克也市長は「素晴らしい作品をありがとうございます。風流のはじめ館にもこれで箔がつきます」と感謝を伝えた。
 高浜虚子は愛媛県松山市出身で明治から昭和にかけて活躍し文化勲章を受章した。明治26年に須賀川を訪れた正岡子規が中心となって創刊した「ホトトギス」を継承、桔槹吟社創立同人らの師である原石鼎らから師事されていた。
 戦時中にホトトギス同人の麻田推花が須賀川に疎開し、昭和22年に「須賀川ホトトギス句会」が催され、のちに「花筵亭句会」として受け継がれる。
 諏訪町の長松院には虚子の句が刻まれた梵鐘と碑が、神炊館神社参道に句碑がある。