「特撮の日」で初のイベント

来場者から熱い視線が集まった「日本橋」ミニチュア

 故円谷英二監督の誕生日を「特撮の日」に認定されて初のイベント、大河ドラマ「いだてん」スペシャルトークは7日、全国各地の特撮ファンと関係者ら約150人が参加して須賀川市のtetteで開かれた。ドラマVFX(特殊映像効果)プロデューサーの結城崇史さんと同スーパーバイザーの尾上克郎さんが、円谷監督が生み出した特撮への思いとこれからの展望について熱く語り合った。
 須賀川市や県、商工会議所など関係5団体で構成する特撮文化推進事業実行委員会(会長・橋本克也市長)が主催し、岩手や東京、神奈川など各地から特撮をこよなく愛するファンらが集まった。
 結城さんと尾上さんは、特撮とは通常の撮影では表現不可能なイメージのもの(戦争や怪獣など)を映像化する技術の総称であり、円谷監督が生み出した数々のすばらしい技術を源泉としていると紹介し、1954年に第一作が放映されtette5階にも2㍍超のアクタースーツが展示される「ゴジラ」は世界に誇る日本一のヒーローだと持論を述べた。
 会場エントランスに展示された「いだてん」で使用し須賀川で製作・撮影した、明治から昭和にかけての日本橋周辺ミニチュアについて、長沼の屋内ゲートボール場と駐車場に巨大撮影スペースを仮設し、昨年6月から約1年かけたことを紹介した。
 「いだてん」は大河初の4KHDR放送で制作されるドラマであり、毎週映画以上の映像クオリティが求められることから、より本物に近い質感を表現するために、CGとミニチュア特撮を織り混ぜた撮影技術がベターな選択であり、巨大ミニチュアを自然光のもとで撮影して再現度の高い映像づくりに成功したとも話した。
 2人はミニチュア特撮だからこそ表現できる、人の手が作り出した温かみや手づくり感がよりリアルで説得力ある映像完成につながったとし、ミニチュア特撮の持つ可能性についても期待を寄せた。
 エントランスには「いだてん」オープニングや劇中で放送されている18分の1スケールの日本橋(横3・6㍍、縦2・2㍍)、浅草凌雲閣(高さ3・3㍍)のミニチュアなどが特別展示され、来場者の目を楽しませていた。ドラマ終了後は令和2年度中の開館を目指す特撮アーカイブセンターへの収蔵を予定している。