永瀬さん県内初の現代俳句協会賞

 須賀川市在住で桔槹吟社幹事の永瀬十悟さん(66)の句集「三日月湖」(コールサック社、2018年9月初版)が、第74回現代俳句協会賞を受賞した。県内の受賞は初めて。
 句集名は「鴨引くや十万年は三日月湖」から取った。同地は原発周辺にあり、現在は立ち入り禁止地域になったまま。学生時代に環境調査で訪ねた思い出の地が忘れ去られようとする現実に取り残された被災地や復興への思いを重ねて俳句を詠んだ。
 森川光郎桔槹吟社代表の序句に続いて、全7章に永瀬さんの思いが詰まっている。お孫さんが描いたかわいらしい挿絵もほほえましい。
 永瀬さんは20代で俳句を始め、第56回県文学賞正賞、第57回角川俳句賞などを受賞し、県文学賞俳句部門審査員を務める。俳句甲子園東北地方大会(須賀川会場)では審査委員長として高校生たちにエールを送った。