横断歩道の歩行者保護を徹底

横断歩道に立つ家族連れを無視して走行する自動車

 須賀川署は管内で昨年8月から8件もの交通死亡事故が発生し、また横断歩道での歩行者を巻き込む事故も後を絶たないため、横断歩道における歩行者の優先を「運転者の義務」とする認識の欠如を正すべく、横断歩行者妨害摘発強化日の1日、管内で交通取り締まりの強化と広報啓発活動を実施し、運転者に「歩行者ファースト」の考えを指導した。
 横断歩行者妨害摘発強化日は、県警の推進する横断歩行者等保護活動(歩行者ファースト活動)の一環で、毎月1日の「交通事故ゼロ・歩行者優先の日」と15日の「シルバー交通安全の日」を同摘発強化日として7月から設定し、県内全署で違反の摘発を徹底する。
 県内の交通事故死者数は6月末現在で31人で、半年で昨年1年間の死者数33人に迫っている。このうち13人が歩行者被害で、うち横断歩行者は8人と全死者の約3割を占め、運転者の歩行者保護の意識の欠如が指摘されている。
 管内でも意識欠如の傾向は顕著で、今年2月には横断歩行者が犠牲となる死亡事故が2件立て続けに発生したほか、3月にも横断歩道を渡っていた小学生が不注意な運転者によりケガを負う事故などが発生している。
 管内の交通関係団体と須賀川署は平成22年に小学生が横断歩行中に信号無視の車にはねられ、貴い命が失われた事故を受け、『交通安全「ありがとう」運動』を展開し、交通マナーアップを働きかけてきた。
 交通事故件数は減少傾向にあるが、横断歩道を渡ろうとする歩行者を無視する運転者は多い。
 同署は今年度から横断歩行者等妨害違反の摘発を強化し、5月だけで前年の9倍に上る違反者を取り締まっている。
 横断歩道を渡ろうとしている歩行者を無視する横断歩行者等妨害違反は基礎点数2点の違反行為で、大型車1万2000円、普通車9000円、二輪車7000円、小型特殊自動車と原動機付自転車6000円の反則金が発生する。
 同署は摘発強化日にあわせ、交通指導取り締まり及び広報啓発活動の出動式を行い、「須賀川から はじめよう 歩行者ファースト」のスローガンのもと、署員と交通機動隊郡山分駐隊員ら約30人が士気を高めた。