須賀川署内管内の高齢者免許証返納109件

自主返納後に申請できる運転経歴証明書

 高齢ドライバーによる悲惨な交通事故が全国的に取り沙汰され、多方面の議論を生む中、須賀川署管内でも免許証を自主返納する高齢者が急増し、5月末現在で返納数109件(前年比14件、14・7%増)と昨年の205件の半数を超えている。特に東京都豊島区東池袋で4月に発生した死亡事故以降、一日数件程度希望者が手続きに訪れるなど、自主返納への関心が高まっている。
 県交通対策協議会は高齢運転者に自主返納への考えを促すチラシを作成し、重大事故が起こる前の対応を呼びかけている。
 チラシでは「最近、運転に不安を感じるようになった」「物をなくすようになった」「体力の衰えを感じるようになった(目や耳が悪くなった)」「標識を見落としてしまった(歩行者の発見が遅れてしまった)」「交通事故を起こしそうになった、起こしてしまった」など自主返納を考えるための項目を掲げている。
 また自主返納者への支援事業として「運転卒業サポート」を実施している。返納者が申請できる運転経歴証明書を協賛店で提示することで、様々なサービスを受けられるもので、市内では幸楽苑で50円引きの特典が得られる。
 またタクシー協会加盟社では乗車料金1割引きが受けられる。
 県内の各自治体でも返納者を支援する各種事業の整備が進んでいる。
 天栄村では65歳以上の返納者が路線バス定期券を購入した場合、上限2万2000円の補助金を交付する。
 また須賀川地区交通安全協会は運転経歴証明書用のパスケースと反射ネックストラップを贈る。
 自主返納は須賀川署や郡山運転免許センターで平日午前8時半から午後0時まで、午後1時から午後2時まで受け付けている。
 申請には運転免許証を持参する必要があるが、紛失している場合は正面写真(縦3㌢・横2・4㌢)と住民票や健康保険証などがあれば手続きができる。
 運転経歴証明書は自主返納から5年以内であれば申請でき、警察署の場合は後日、運転免許センターでは即日に交付される。申請に手数料1100円がかかる。
 なお返納手続きをした場合、その日から自動車の運転はできなくなる。また代理人による申請は受け付けない。
 問い合わせは郡山運転免許センター(℡024-961-2100)または須賀川署(℡75—2121)まで。