須賀川初の地域おこし協力隊

須賀川初の地域おこし協力隊員となった若月さん(右2)

 須賀川市として初めての地域おこし協力隊員、若月正孝さん(53)=東京都出身=は今月から須賀川牡丹園の牡丹樹育成技術習得や保存管理などの業務に就いている。17日は市役所で橋本克也市長らと面会し、「伝統と誇りある須賀川牡丹園を継続させていくため、一生懸命頑張ります」と決意を述べた。
 地域おこし協力隊は、県内の地域産業の維持・発展のため、県と協力隊の受け入れを希望する自治体が協力して地域外の人材を育成し、その定住・定着を図り地域活性化を図る取り組み。県と須賀川市が協同で設置し、若月さんが須賀川市での活動第1号となった。
 若月さんは18歳から家業の月乃屋豆腐店で製造販売業に約35年間従事し、地元住民らに永年愛されてきた。両親が高齢になったこと、設備の故障などが重なり今年2月に惜しまれつつも廃業した。
 田舎での暮らしにあこがれていたこともあり、2年ほど前から地域おこし協力隊などでの活動先を探していたところ、趣味の園芸を活かした牡丹園での業務に興味を持ち、今回のマッチングとなった。
 須賀川の印象について「すれ違う人があいさつをしてくれて人の温かみがうれしいです。仕事をしながら、須賀川の空の広さに感動し、本当に来てよかったと思っています」と笑顔で話した。
 牡丹園では保勝会管理次長の橋本公助さんから指導を受けて活動し、今は苗への肥料やりや雑草取りなど牡丹樹の育成に関する基礎的な技術習得、通年観光に関する企画と魅力発信などの業務を体験している。
 爪に残る黒土が牡丹樹の世話をする活動を物語っており、「土の匂いがたまらないです。植物の世話は昔から好きだったので、牡丹園を守り受け継ぐ活動に少しでもお役に立てれば」とも話した。
 面会には橋本市長や安藤基寛副市長らが同席し、「我々にとっても大切な牡丹園ですのでしっかりと守り続けるためご協力をお願いします」と述べ、来月のきうり天王祭や11月の松明あかしなどを紹介して「いろいろなイベントがありますので、ぜひ若月さんも参加して楽しんで下さい」と呼びかけた。
 若月さんは「一日も早く須賀川に慣れ観光などを楽しみたいです。ゆくゆくは豆腐屋の経験を活かした牡丹を組み合わせた企画も考えられれば」と答えた。
 地域おこし協力隊の委嘱期間は来年3月31日までで、最長3年まで延長できる。