来年3月建立を目指す藤沼湖慰霊碑

震災10年目までに完成を目指す慰霊碑の図案

 藤沼湖決壊の被災状況や復興を後世に伝え、犠牲者が地域でともに生きた証を刻み、地域防災の拠点とする慰霊碑の建立を計画している「慰霊碑建立実行委員会」(柏村國博委員長)は、建立などにかかる費用に善意の寄付を募るため、郵便局に寄付口座を開設し、多くの協力を求めている。
 慰霊碑建立や記念誌、ポスターの製作などに約500万円の費用が見込まれる。
 振込用紙は約5000枚印刷し、希望者や長沼地域と交流が深い北海道長沼町など市内外の行政区、団体らに依頼書と合わせて送付するほか、会員が寄付を呼びかけていく。
 柏村委員長は「亡くなられた人や遺族のため、これからも被災の事実を後世に伝えるためにも皆さんに協力をいただきたい。資金を集めることも大事ですが、一番は多くの人に震災の記憶と慰霊碑建立に関わったという記憶を持ってもらいたい。寄付額は100円単位でもいいので募金していただけたらうれしい」と話した。
 郵便振込送付依頼先は〒962―0203、須賀川市長沼字城影69―3、慰霊碑建立実行委員長柏村國博、携帯電話090―4556―7473。可能な限り携帯番号にショートメールで住所や郵便番号など記入しての送信を呼びかけている。寄付について詳細は電話での問い合わせもできる。
 口座番号は0027393、口座名義は長沼区町内会会計結城幸夫。
 慰霊碑は犠牲者の供養、後世への伝承・風化防止、全国に災害の恐ろしさを伝え、二度とこのような災害が起こらないことを祈願することに加え、慰霊碑を拠点として地域住民の防災意識を高めることを目的に滝地区防災公園内に建立する。
 横幅約7㍍、高さ約1㍍95㌢、奥行き約1㍍35㌢。震災から10年目の来年3月11日までに完成を目指す。完成後は除幕・追悼式を開き、翌年までに記念誌「記憶をつなぐ記録集伝承冊子(仮称)」を2000~3000部発行する計画で進めている。