松尾芭蕉来訪330周年記念で版画や切手

「風流の~」 を描いた小野塚さんの版画作品

 松尾芭蕉須賀川来訪330周年を記念した、須賀川市芭蕉記念館の「芭蕉 おくのほそ道」版画展と「切手からみたおくのほそ道の世界」展は16日から6月16日まで、版画や切手、図画や関連資料などを展示している。月曜日定休。
 「おくのほそ道」は俳聖松尾芭蕉が弟子の曽良とともに奥羽・北陸を旅し、名所旧跡や自然の美しさなどを詠んだ句と文章からなる句集。
 新暦5月16日に深川の庵を出発した芭蕉一行は6月9日に白河の関を越えて、須賀川入りし相楽等躬らを訪ねた。6月16日まで7泊8日の須賀川滞在中に、地元俳人らと句会を開き、近隣の名所旧跡を訪ねた。
 今回の来訪330周年記念事業はその期間に合わせた。
 版画を手がけた小野塚虎男さんは須賀川市南町出身。家業(おのづか最中皮商店)を営む傍ら版画を手がけ、独自の親しみやすい色づかいと構成でたくさんの作品を遺した。

「世の人の~」 をイメージした記念切手

 おくのほそ道をテーマにした作品は平成元年の芭蕉記念館オープンを記念して作者から寄贈され、句集から選び抜かれた12作品を展示した。
 芭蕉が白河の関を越えた心情を詠んだ、須賀川ゆかりの「風流の初めやおくの田植えうた」など3句も今回並んでいる。
 切手展はおくのほそ道300年を記念して、昭和62年から平成元年にかけて計40種発行された限定コレクションシリーズ。芭蕉の句をモチーフに、須賀川は「世の人の見つけぬ花や軒の栗」の句と栗の花を描いた絵がセットになっている。
 切手は当時を代表する書家(青山杉雨ら6人)や画家(松尾敏男、麻田鷹司ら11人)が手がけ、芭蕉の名句だけでなく格調高い美術作品としても存分に楽しめる。
 ほかにも市内各所にある芭蕉ゆかりの句碑拓本や絵画なども展示、6月9日に一部作品の展示替えをする。
 開催中は6月9日に本町商店会の「第15回芭蕉まつり」、14日に有馬朗人国際俳句交流協会長を迎えた記念講演会、15日に俳句ポスト表彰式、16日に俳句甲子園地方大会もtetteや本町地内で開かれる。
 講演会の参加申し込みは市文化振興課(℡88―9171)か芭蕉記念館(℡72―1212)まで。