須賀川市健康長寿推進事業の報告会

参加者にあいさつする橋本市長

 須賀川市が公立岩瀬病院、県立医科大イノベーションセンターと協働で平成26年度から進めてきた健康長寿推進事業の5年報告会は11日、tetteのたいまつホールで開かれ、継続したデータの分析から見えてきた知見などを市民らに示した。
 同事業は市民の健康問題を解決し、健康寿命の延伸を図るため、保健、健診、研究、診療支援の4事業を関係機関と協働で進めてきた。
 報告会は市民約60人が参加し、橋本克也市長は事業の背景などを説明し「事業による新たな発見を学び、健康に役立ててほしい」と述べ、また濱口杉大イノベーションセンター副センター長があいさつした。
 事業報告は竹島太郎准教授らが事業概要や各事業から得られた知見、研究成果などをスクリーンを使いながら説明した。
 保健事業では特定健診の結果で糖代謝異常や腎機能障害が認められる人に保健指導プログラムなどを実施し、塩分摂取量の減少やBMI、ヘモグロビンA1cの改善が認められた。
 健診事業として75歳以上対象の健康長寿健診と40以上対象のウルトラ健診を実施し、運動習慣として約4割が推奨される運動量より少なく、特に高齢女性の約半数が運動不足で、4割以上が転倒リスクが高い、約半数がロコモティブシンドローム(運動器症候群)にある、27年から29年の健診結果では5%から7%の人に認証の疑いがある、などの結果を報告した。
 また事業を通した研究成果として、AGE(最終糖化産物)と難聴の関連が初めて明らかになり、国際誌で報告したこと、過体重と歩行速度の低下が過活動膀胱に関連する可能性がある、などの見識を説明した。