福島空港に震災記憶伝える看板除幕

伝承看板を除幕する出席者たち

 東日本大震災メモリアル施設整備実行委員会は福島空港など県内3カ所に震災の経験や教訓、自然の脅威を伝える震災伝承看板を設置した。除幕式が19日、福島空港ターミナルビル前南側で行われ、関係者が広域支援・物資輸送を行い救難救助の拠点としての役割を果たした空港とあぶくま高原道路の記録を記す伝承看板の完成を祝った。
 実行委員会は東北地方整備局、被災各県(福島県・青森県・岩手県・宮城県)と仙台市で構成し、インフラに関する東日本大震災の経験・教訓を後世に伝えるための伝承看板を設置、これまで宮城県や岩手県に整備されてきた。福島空港は11基目で、県内の県管轄施設では初の設置となる。
 伝承看板の大きさは横約1㍍20㌢、縦約80㌢。震災発生後、機能不全に陥った仙台空港に代わり、被災直後から国内外の救援機、旅客臨時便、救援物資などを受け入れる災害活動の拠点として24時間体制で運用した空港と、災害応急対応への緊急輸送路として早期に復旧・開通したあぶくま高原道路の果たした役割を文章と写真で説明している。海外観光客にも伝えられるよう、英語訳も併記した。
 除幕式は猪股慶藏県土木部長が震災当時を振り返りながら「看板の設置は大変意義深い、県としても今後とも震災の経験と教訓を伝承する取り組みを進め、安全・安心で活力に満ちた新生福島の創造に全力で取り組んでいく」と式辞を述べた。
 東北地方整備局企画部の石井宏明企画調整官のあいさつ、玉川善徳福島空港事務所長の事業説明に続き、橋本克也市長が「福島空港は当時救世主として活躍した。防災拠点として確立すべきと当時から訴え続けてきたが、時代が代わっても災害時の備えは変わらない。こうして看板が設置され多くの人が空港の役割、存在意義を知り、感じてもらえたらありがたい」と述べた。
 また川俣基玉川村副村長、飯塚俊二空港ビル代表取締役副社長があいさつし、猪股土木部長や橋本市長ら6人が伝承看板を除幕した。
 なお県内ではこのほか、相馬市の相馬バイパス(相馬光陽パークゴルフ場)、いわき市の道の駅よつくら港に設置された。