27日から市立博物館「松尾敏男と須賀川」

平成22年95回院展「刻」

 平成28年に死去した松尾敏男画伯の名作が並ぶ須賀川市立博物館の企画展「院展の大家 松尾敏男と須賀川」は27日から5月26日まで同館で開かれる。松尾財団が所蔵する作品を中心に、松尾画伯が新時代の日本画を模索し多様なモチーフに挑んだ画業を紹介する。
 松尾画伯(大正15年~平成28年)は、須賀川牡丹園の古い歴史と花の美しさに魅了され、昭和40年代から晩年までほぼ毎年、自宅があった横浜市から同園に足を運び、花に宿る命を見つめながら写生に没頭した。
 松尾画伯が同館に寄せた手紙には「行くたびに新しい発見を得られ、大変勉強になります。絵の仕事は死ぬまで前進しなければなりませんが、須賀川で写生することはその前進を確実に助けてくれていると感じます。牡丹園とのご縁をありがたくおもっています」と記している。
 昨年5月には、各地から集められた松尾画伯の代表作40点が一堂に会する東北唯一の特別展が同館で開かれ、県内外から注目を集めた。長女で松尾財団理事長の松尾由佳さんが「須賀川は父にとって自分を育てた一部であり、重みのある土地だった」と語るなど深いゆかりがあることがわかる。 
 今回は企画展として、須賀川牡丹園で描かれたスケッチ約30点や1976年の「聖なる河」、松尾財団が所蔵する2009年の「月輝く古都」など本画16点、個人蔵特別展示として2004年の「朝霞」六曲一隻屏風など、日本美術院の正系に位置しながら新画境に挑む鼓動を感じる大作や高く評価されている牡丹画を展示する。
 会期中の催しは、5月4日午前11時から正午まで同館学芸員のギャラリートーク、5日は作曲家・音楽プロデューサーでもある松尾由佳さんらを迎えて午後2時から3時までミュージアムコンサートを開く。
 毎週水曜日は絵画を楽しむイブニング・ミュージアムとして午後6時まで開館するほか、アートな時間応援プロジェクト指定の施設(須賀川牡丹園など)やすかがわ国際短編映画祭のチケット半券を持参して同展の観覧券を購入した人には松尾画伯の絵がプリントされた絵葉書をプレゼントする。
 同展観覧料は大人200円(150円)、大学・高校生100円(70円)、中学生以下・70歳以上・障がい者手帳持参者と介助者1人は無料。()内は20人以上の団体割引価格。18日の「国際博物館の日」は無料で観覧できる。
 問い合わせは同館(℡75―3239)まで。