公金紛失、職員逮捕で市長会見

公金紛失事件について説明する橋本市長

 須賀川市の橋本克也市長は18日、昨年11月に発覚し、今月17日に市職員が逮捕された公金紛失事件を受けて記者会見を市役所で開き、改めて事件への謝罪と信頼回復に全力で取り組むこと、市として本人に事実関係を確認し速やかに懲戒審査委員会を開き、最も重い処分(懲戒免職)を課す考えを示した。
 須賀川署に逮捕されたのは市環境課主事の小原俊臣容疑者(25)。市は取材に対し、小原容疑者が懲戒免職なれば公金盗難での処分は今回が初めてのケースという。
 昨年11月に畜犬登録・狂犬病予防注射済証手数料と職員親交会費の計28万7500円を課内の手提げ金庫から盗んだ疑い(詳細は18日付既報)。
 市は事件発覚後に環境課全11職員に対して事情を聞いたが、小原容疑者は関与を否定、橋本市長は「真実を語っていなかったことに憤りを感じる」と話し、一部報道されていた金銭トラブルなどについては「プライベートな部分は把握していない」と説明した。
 公金紛失事件を受けて市は担当部課長を文書や口頭で訓告し、当時は小原容疑者に対し厳重注意で留めていた。監査委員などの審査を経て、2月に環境課長ら3人が損失金を賠償する形で補てんし、3月市議会に市長給与減額条例案を提出した。
 市によると事件発生後も小原容疑者の勤務態度は普段と変わらず、逮捕前も15日まで通常通りの勤務態度だったという。逮捕前まで本人から事件に対しての説明などは無かった。
 橋本市長は事件を受けて「(小原容疑者に対し)厳正な処分を下す。今後は公金取り扱いを厳重に行うとともに、市民への信頼回復に一丸となって取り組む」とした。
 市によると18日までに紛失金全額を弁済したいと家族からの申し出があった。
 市ホームページに事件に対する橋本市長のコメントを掲載。職員逮捕を受けて市民からの抗議や苦情の電話が同日午後5時半までに4件寄せられている。