メ芸須賀川展 片渕監督トークイベント

制作背景などを明かす片渕監督(右)

 17日まで開かれている文化庁メディア芸術祭須賀川展の特別企画「この世界の片隅に」上映会と片渕須直監督のトークイベントは10日、市民交流センターtetteたいまつホールで開かれ、片渕監督が制作経緯や円谷英二監督らの特撮から受けた影響などを明かした。
 「21世紀のモード『私たち』のライン」をテーマにした企画で、約130人が作品や監督の話を楽しんだ。
 「この世界の片隅に」はこうの史代著の同名マンガを原作に平成28年に公開されたアニメーション作品。広島市江波から軍港・呉市に嫁いだ主人公を通して、昭和9年から20年までの庶民の日常と太平洋戦争に翻ろうされる姿などが描かれている。
 トークイベントは片渕監督に同展キュレーターの李明喜さんが質問を投げかける形で進み、監督と原作との出会いや制作の経緯などを語った。
 片渕監督は制作するため「『片隅』を表現するためには『この世界』を豊かに描かなければならない」として膨大な資料を集め、6年間の制作期間を費やした。
 そのこだわりの裏には、制作の直前に円谷監督らの特撮に対する姿勢を調べていたことが影響していたと明かし「円谷プロは実際の町を測量するように調べ、再現した町を壊すことで怪獣の怖さや『本当にいる』という存在感を生み出していた」と語った。
 16日午後2時からは「短編アニメーション上映&土居伸彰さんスペシャルトーク」を予定している。
 平日は午前10時から午後8時まで(日曜・祝日は午後6時)、火曜日は一部観覧できない。