公金紛失で課長ら3人に損害請求

 須賀川市は昨年11月に発覚した環境課における22万6750円の公金紛失事件について会見し、監査委員と市職員懲戒審査委員会を経て、担当課長ら3人に損害賠償請求するとした。橋本克也市長は「責任を痛感し深刻に受け止めている」とし自身の処分について3月議会で明らかにする考えを示した。
 公金紛失は10月18日に市内6動物病院から集金した畜犬登録及び狂犬病予防注射済み手数料(犬38頭、184人届け出分)で、担当職員が預かり課内の入金用手提げ金庫に保管していたが、金融機関に入金する11月1日に紛失が明らかになった。
 公金管理に関する庁内マニュアルを守っていなかったことなどがその後の調査で明らかになり、市民信頼の回復と綱紀遵守徹底などに取り組んできた。
 市は昨年11月8日付で須賀川署へ盗難被害届を提出して捜査に全面協力している。須賀川署の捜査は継続中で具体的な情報が得られていない状況だが、市は公金の不適切管理が紛失につながり損害を与えたと判断し、地方自治法の規定に基づき、1月8日に市監査委員に職員の損害責任に関し監査請求した。
 監査委員は市が損害を被った事実が認められるとして今月12日に監査結果を報告し、課の責任者として相応の責任は免れないと環境課長に損害額の50%(11万3375円)、同課長補佐に損害額30%(6万8025円)、同担当係長に損害額20%(4万5350円)を損害賠償請求する。実際の請求額は遅延利息(年利5%)を加算した額となる。
 また損害買収請求とは別に職務上の責任を問うため、今月13日に市職員懲戒審査委員会が開かれ、報告結果を踏まえ関係者の処分(損害賠償請求者以外も含む)を行う。
 会見で橋本市長は「市政における最高責任者として責任を痛感し、市民からの信頼を著しく損ねたことを深刻に受け止めています。自身の政治的判断も含めて責任の取り方については今後明らかにする」とし、21日に開会する3月議会で明確にする考えを示した。
 なお今回の損害賠償請求は環境課内における公金紛失に限られており、昨年11月の会見で説明があった職員クラブ費については含まれていない。