桔槹吟社新年祝賀会・句会

新年を和やかに祝う桔槹吟社同人たち

 桔槹吟社(森川光郎代表)の新年祝賀会・新年句会は17日、同人ら約50人が出席してホテルサンルート須賀川で開かれた。
 森川代表は松明あかしが俳句歳時記に昨年収載されたことを改めて報告し、歳時記の編集長が須賀川を訪れると紹介した。あいさつでは定期的に開かれる句会について「みんなが参加したくなる面白みのある会を作り上げなくてはいけない」と持論を展開した。
 来賓の橋本克也市長、大倉雅志市議会副議長、宗方保県議が祝辞を述べ、金子健太郎同人会長が乾杯を発声した。
 今年は主な活動として5月12日に牡丹俳句大会(講師・櫂未知子さん)、6月1日に須賀川俳句の集い(講師・小山玄黙さん)、同9日に軒の栗俳句会、7月14日に第3回きうり天王祭句会、10月19、20の両日にはねつるべの会、11月16日に牡丹焚火俳句大会(講師・片山由美子さん)などを予定している。
 新年句会には同人ら44人から88句が寄せられた。選者特選句は次の通り。
▽森川光郎選=永瀬十悟「くつきりと枯木の影が楽器店」、金子秀子「石塊のかどのくれなゐ初山河」、有馬洋子「海光のまつすぐに来る年新た」▽金子健太郎選=南澤キクエ「冬満月松明あかし季語となる」、水落美喜子「初旅や心もとなき旅かばん」、菅野潤子「初旅やフリー切符を握りしめ」▽高久田みのる選=木村しげ子「木の葉散り空もどりくる狭庭かな」、塩田和子「幸多き家かも初日よくあたる」、石山たま江「一滴の水のひかりて初硯」▽横山節哉選=渡辺圭子「喪正月姉の蔵書と日を過す」、森川光郎「阿武隈の川のひらきゆく初御空」、丹治道子「父母と兄弟姉妹晦日蕎麦」▽江藤文子選=森川光郎「読初の老い石鼎全句集」、有馬洋子「カレンダーの終の一枚雪のこゑ」、石山たま江「一滴の水のひかりて初硯」▽金子秀子選=木村しげ子「新しき季語や桔槹四方の春」、森川光郎「阿武隈の川ひらきゆく初御空」、藤田とよ「福笑狐日和に立ち寄りて」▽小沢比呂子選=高市宏「海晴れてひとりの空を青鷹」、永瀬十悟「くつきりと枯木の影が楽器店」、江藤文子「注連飾る指の先まで空晴れて」▽猪狩行々子選=藤田とよ「新春の稚抱き乗る台秤」、新庄八重「常盤木のところを得たり初明り」、石山たま江「天上へ届く書棚の注連飾」▽石井敏夫選=森川光郎「読初の老に石鼎全句集」、陽田勇一「しぐるゝや粥に踊らす黄身一つ」、有馬洋子「海光のまつすぐに来る年新た」▽藤田光徳選=猪越千代「母と子のよく似た笑窪毛糸編む」、渡辺圭子「こんなにもきれいな日の出大福茶」、南澤キクエ「冬満月松明あかし季語となる」▽佐藤健則選=江藤文子「注連飾る指の先まで空晴れて」、新庄八重「淑気満つ魁夷の『道』の青さかな」、有馬洋子「海光のまつすぐに来る年新た」