介護予防へ「ウルトラ長寿体操」考案

仲間同士で楽しく体操する下大久保の市民たち

 須賀川市は介護予防を目的とした住民主体の「通いの場」づくりの普及・支援を進める一環としてイスを使い、筋力アップや認知症予防に効果的な介護予防体操「ウルトラ長寿体操」を新たに考案した。普及のためDVDを作成し、一部の地区でこの体操を使った「通いの場」の活動を始めている。
 「通いの場」は厚生労働省が推進する介護予防を目的とした住民主体の集いの場。市は65歳以上の人を中心とした3人以上、週1回以上、自主的に継続して介護予防体操を行う「通いの場」に対して、3カ月間の立ち上げ支援や継続支援を実施し、普及を図っている。
 今年度は各公民館で地域包括ケアシステム講演会を開き、「通いの場」の概要や意義を説明するなどして地域住民に活動を促した。
 そうした中で、講師による手本を映像で流しながら運動した方が、より導入の敷居が低くなるほか、市内で共通した体操があれば普及しやすい、などの理由から「ウルトラ長寿体操」を考案した。
 考案には南東北春日リハビリテーション病院の理学療法士が協力した。
 ひざや腰の痛みがあっても取り組めるようイスを使い、また体力に自信がなくても継続できるよう専門家によって考えられている。
 ①準備体操(12分)②筋力アップ体操(同)③認知症予防体操(コグニサイズ)(3分)④うた体操~市歌に合わせて~(同)の4部構成で、映像では理学療法士と市マスコットキャラクターのボータンが手本を見せる。
 下大久保地区の高齢者たちは、講演会をきっかけに「通いの場」立ち上げを市の担当課と相談し、「ウルトラ長寿体操」が完成した今年1月から活動を開始した。
 毎週火曜日の午前10時頃に大久保生活改善センター(和楽館)に70歳から80歳程度の10数人が集まり、体操のDVDを見ながら体を動かし、楽しく活動している。
 「毎週体操をするようになってから、体も軽くなった」と参加者の女性は話す。「何より、こうしてみんなと顔を合わせて話すのが楽しいね」と仲間同士で笑顔を見せた。男性の参加者も多く、近所で声を掛け合って通い続けているという。
 市は「ウルトラ長寿体操」を核とした「通いの場」の普及促進のため、今後、高齢者団体などへの体験講座や回覧板、市広報などを使って活動を広めていく。
 体操はユーチューブの市公式ページで閲覧できるほか、活用する団体にはDVDを貸し出す。
 問い合わせは市長寿福祉課(℡88―8116)まで。