7月7日「特撮の日」認定

加瀬代表理事から認定証を受ける橋本市長

 特撮を後世に伝える文化として継承・発信する活動を展開している須賀川市の特撮文化推進事業実行委員会(会長・橋本克也市長)は2、3日、特撮映画の名作とクリエータートークを楽しむ「特撮文化デー」を開催し、市民交流センターtetteには市内外から多くの特撮ファンが足を運んだ。
 実行委員会は円谷英二監督の出生地でウルトラマンや特撮文化でまちづくりを展開している須賀川市をはじめ、県やNPO法人アニメ特撮アーカイブ機構、須賀川商工会議所などで構成し昨年11月に発足した。
 特撮文化デーは実行委員会の主催イベント第1弾として企画し、1954年上映の初代「ゴジラ」と1995年上映の「ガメラ大怪獣空中決戦」を楽しむとともに、現代を代表する特撮の匠、尾上克郎さんと樋口真嗣さんを迎えたトークショーを実施した。
 実行委員会は円谷監督の誕生日である7月7日を「特撮の日」として一般社団法人日本記念日財団(加瀬清志代表理事)に記念日認定申請を出しており、2日は登録書授与式も併せて行われた。
 日本記念日財団は日本のあらゆる記念日を認定登録している団体で、これまでも初放映・上映日を記念して7月10日を「ウルトラマンの日」、11月3日を「ゴジラの日」など認定している。審査員は30代から70代で構成し、今回の7月7日「特撮の日」は満場一致で決定した。

円谷監督と作品を紹介する尾上さん(右)

 同日現在で最も新しく認定された記念日として、「特撮の日」は財団ホームページに掲載され、tette5階の円谷英二ミュージアムも紹介している。
 橋本市長に認定証を手渡した加瀬代表理事は「須賀川市は円谷英二監督との歴史的バックボーンがあり、特撮はジャパニーズカルチャーとして世界に認識されています。須賀川が世界的に認められた、特撮のふるさと・聖地になるものと期待しています」と述べた。
 橋本市長は「多くの皆さんに特撮文化や優れた技術を知ってもらい、その魅力や楽しさを知ってもらえれば。映画のあとはぜひ、円谷英二ミュージアムも楽しんでいただき、特撮文化への造詣をさらに深めてもらいたい」とあいさつした。
 現在も世界中から支持される、怪獣映画の金字塔、初代「ゴジラ」上映に続いて、特技監督でVFXスーパーバイザーの尾上克郎さんを迎えたトークショーを開いた。
 尾上さんは円谷監督が「ゴジラ」を生み出すまでの苦労やエピソードを紹介し、巨大なアクタースーツを使った怪獣映画の撮影はゴジラが世界初ではないかと話し、監督本人が「良い歳した大人が何をしているのか」など照れながら回想していたことなどを紹介した。
 また初代ゴジラはクランクインから上映まで3カ月ほどの驚くほど短期間で撮影されたことにも触れ、それまでの世界でなかったものを創りだす高い技術と情熱に改めて敬意を表し、いくつかの撮影技術は現代でも再現出来ないものがあるとも明かした。
 日本における特撮文化について、技術者にとっての特撮と見る側の特撮は、互いに補完し合うことで高まり、その源泉こそが「ゴジラ」である。この関係性は現代のアニメーションなどにも通じる部分が多いとも紹介した。
 会場には子どもから大人まで多くの特撮ファンが駆けつけ、尾上さんが語る貴重なエピソードなどに目を輝かせて聴き入っていた。
 3日は「ガメラ大怪獣空中決戦」上映と、同作を撮影した樋口真嗣監督のトークショーを開き好評を集めた。