貴重な文化財を火災から守れ

熊野神社で防火査察する関係者

 須賀川市は第65回文化財防火デーに合わせて、25日に市内6カ所8文化財の防火診断査察を行い、貴重な文化財を後世に伝えるため、防火責任者とともに入念に保管状況を確認した。
 今年度防火診断対象としたのは、熊野神社の神社本殿(市指定有形文化財)、長命寺の観音堂鰐口(同)、照光寺の六角堂厨子(同)、個人蔵(諏訪町)の絹本著色亜欧堂田善画像(県指定重要文化財)、千用寺の銅鐘(国指定重要美術品)、個人蔵(北町)の桐文木彩漆笈(県指定重要文化財)、関下人形(県指定重要有形民俗文化財)、旧清水山行法寺大日如来座像厨子(市指定有形文化財)。
 市文化振興課職員、須賀川消防署員と同長沼分署員、所有者らが協力し、午前中は熊野神社、長命寺、照光寺、午後に諏訪町、千用寺、北町の順に査察した。
 このうち梅田の熊野神社では市職員や消防署員、防火管理者らが雪交じりの寒風が吹く中行われ、神社本堂周りの防火状況などを念入りに点検していた。
 文化財防火デーは昭和24年1月26日に法隆寺金堂壁画が焼損した事件を受け、文化財を火災や震災、その他の災害から守るために全国的に運動を展開している。
 須賀川市においても先人が遺した貴重な文化遺産を災害などから守るため、文化財の防火診断査察を実施し、文化財所有者の防火意識を高め、市民の文化財に対する理解啓発と愛護思想の高揚を図る。
 岩瀬地方2町村でもこの時期に合わせて文化財防火査察を実施しており、鏡石町の22日に町内3カ所で、天栄村は21日に村内2カ所で関係者が行った。