南部地区の軒行燈新調へ

軒行燈の現状など意見交換した委員会

 須賀川市から委託を受けて軒行燈再生など風流のまちづくりに取り組むNPO法人チャチャチャ21(髙久田稔理事長)は5日、本町の瑞穂不動産3階で第1回事業準備委員会を開き、今年度中に準備を整え、来年度には南部地区の軒行燈(のきあんどん)を新調する計画について協議した。
 市は国交省・内閣府の地方再生モデル都市(地方再生コンパクトシティ)に選ばれた、南部地区都市再生整備計画(第2期)「資源の再生や活用・風流のまちづくり」に今年度から3カ年計画で取り組んでいる。
 芭蕉記念館の機能を継承する(仮称)文化創造伝承館整備をはじめ、軒行燈や道路の石畳舗装など風流のまちづくり、空き蔵や遊休地のリノベーションなど様々な事業を通して、地域内の回遊性を高める地域づくりを目指す。
 チャチャチャ21は風流のまちづくりへの取り組みとして、10年以上前に地元町内会などと設置した軒行燈の再生とそれらを活用した歴史を感じる景観形成で文化の香り高い新しい南部地区づくりを展開している。
 現在も残る軒行燈は土田設計がデザインし、木製のレトロな造りで松尾芭蕉や相楽等躬など須賀川ゆかりの俳人の作品を描き、南部地区の通りに面した商店や民家に掲示されてきたが、設置から10年以上が経過し壊れたり、老朽化が目立っていた。
 第1回委員会にはチャチャチャ21顧問や理事らと市担当職員、土田設計担当者の約10人が出席し、3カ年の取り組みや方針について確認した。
 今年度は軒行燈の現状把握と新調する行燈の素材、設置する場所や商店への意向調査などを行う。並行して行燈に描く俳句や通りごとのテーマ選定、点灯時間などを検討する。
 通りごとにテーマに沿った俳句や俳画を明確にすることで、南部地区を訪れる観光客に向けて須賀川の俳句文化を紹介し、集客力と回遊性の向上を目指していく。
 来年度は実際に軒行燈を製作し、協力商店や民家への設置を進め、風流のまちなみづくりを本格的に進める。さらに軒行燈を巡るマップや手帳を新調し、来訪者を出迎える「まちの案内人」育成にも努めていく。
 また市は南部地区に根付く昔ながらのまちなみを再生するため、地元町内会などと連携して赤瓦・格子・腰壁・看板など風流を醸し出す意匠を作りだすことで、統一感のあるまちなみ形成を目指していく。
 (仮称)文化創造伝承館は幅広い年代が俳句をはじめ様々な文化活動を体験できる施設として計画し、旧郷学所跡地に来年度から建設を始める。今年度も高校生や一般市民を対象としたワークショップを開き、人が集う施設づくりへ意見交換している。