須賀川市発祥のラバーバレーに新専用球

選定された新しい専用球

 須賀川市発祥の冬季競技ラバーバレーボールの第32回大会は来年3月3日に須賀川アリーナで行われるが、新たな専用球が使用されることが決まった。市はこの新専用球を1ロット1000個購入し、競技の普及を図るため県内市町村の一部に配布する。長年市民に愛されてきた須賀川発のスポーツが平成最後の年に新たな動きをみせている。
 西袋地区を中心に生まれたラバーバレーボールは、市教委主催の冬季スポーツ教室で「冬の寒い時期でも気軽に楽しく運動してほしい」という願いから市職員と体育指導委員らが企画・立案して誕生した。
 突き指などを避けるため柔らかいボールとして最初はビーチバレーボールを使用したが、気温が低いためすぐに破れる欠点があった。
 試行錯誤の末、皮製4号バレーボールの皮を剥いたゴム部分が最適として、スポーツ店やメーカーの協力を得てゴム部分だけのボールを専用球として使用し始めた。
 ルールが整備された昭和63年に第1回大会が西袋一小体育館で行われた以後、大会が現在まで続いているほか、各地区のスポーツ教室やシニアスポーツ交流親善会など、子どもからお年寄りまで安心して楽しめる冬季競技として市民に長く愛されてきた。
 また市外にも徐々に広まり、市を視察した千葉県柏市がラバーバレーボールを使用したドッジボール「ふわどっち」を開発するなど様々な形で普及が進んできた。
 昨年6月に製造メーカーから諸事情により販売できなくなったとの申し出があり、市スポーツ推進委員連絡協議会が新専用球を選定するため協議と実技を重ね、ミカサ製の「こうちスカッシュバレー使用球」を新たな専用球とすることが決まった。
 大きさはこれまでと変わらないが、使用感が若干異なるため、市は来年3月の大会を前に、市内体育施設や公民館、大会出場チームなどに「須賀川市ラバーバレーボール使用球」と文字を入れた新専用球を配付する予定だが、納入までは各体育施設に「こうちスカッシュバレー使用球」を配置する。
 市は新専用球購入を契機に競技の普及を図るため、県内の各市町村にルールを記載した資料とボールを配布したいとしている。
 なお大会への出場は来月から受け付けを開始する予定。
 平成の時代に愛され続けた市発祥のスポーツがみせる新たな動向に今後も注目したい。