牡丹焚火俳句大会の入選者

 須賀川市の俳句結社桔槹吟社(森川光郎代表)は17日、初冬を代表する風物詩「牡丹焚火」を詠んだ俳句大会と講演会を産業会館で開き、県外からも愛好者らが参加した。
 牡丹焚火は大輪を咲かせ天寿を全うした古木に感謝を込めて火にくべ見送る、俳句歳時記に収録されているもので、毎年11月第3土曜日に須賀川牡丹園で開かれてきた。
 幻想的な光景と独特な香りに包まれた情景が、環境省のかおり風景100選の一つに認定されている。
 桔槹吟社はこの伝統文化を題材にした句会と講演会を毎年実施しており、今年も多くの秀句が寄せられた。
 俳句大会選者は桔槹吟社同人と、講演会講師の細谷喨々さんが務めた。
 須賀川・岩瀬地方の選者特選・互選高得点句は次の通り。須賀川市在住者は市名略。
◇選者特選▽細谷喨々選=村田永子「月昇るまでの昏さに牡丹焚く」、御代田ハツ「牡丹焚馬かけあがるごときの炎」▽髙久田みのる選=深谷栄子「欅より散華の木の葉牡丹焚火」▽金子健太郎選=村田永子「月昇るまでの昏さに牡丹焚く」▽藤田光徳特選=相馬由美「我が内の失せぬむらさき牡丹焚く」▽佐藤健則選=御代田ハツ「牡丹焚火馬かけあがるごときの炎」
◇互選高得点句
▽9点=細谷喨々(東京都)「牡丹焚火崩れずにある熾火かな」▽5点=髙久田みのる「星三日牡丹供養を今日修す」、渡辺クニ子「皆の顔照らして燃える牡丹榾」、塩田和子(鏡石町)「牡丹榾焼べてもてなす炎かな」▽4点=安藤スミ子「牡丹焚火いよいよ尖り闇に佇つ」、関根元子「目肥やしの破籠子ありぬ牡丹焚火」、小河美利「古文書の墨あざやかや牡丹焚く」、猪越千代「牡丹焚く一夜のうちに消滅す」、江藤文子「夕方を持ち寄り牡丹供養かな」、加藤まさ子「牡丹焚火一縷の薫りかぎあてぬ」、丹治道子「牡丹榾つぎつぎ供養の相となる」、渡辺クニ子「牡丹木おじぎして置く焚火かな」▽3点=石山たま江「丁寧に吐息引き受け牡丹焚く」、髙久田みのる「皆同じ心で牡丹供養かな」、佐藤秀治「この星の大気となりぬ牡丹粗朶」