7月7日を「特撮の日」に

特撮文化継承・発展へ推進委員会を設立

 特撮文化を通じて多様な価値創出と文化の継承・発展・創造を目指す、特撮文化推進事業実行委員会(会長・橋本克也市長)が3日発足し、須賀川市役所で記者発表した。特撮の父・神様と呼ばれる故円谷英二監督誕生日の7月7日を「特撮の日」として記念日認定を目指すほか、来年2月の(仮)特撮文化デーイベントなど取り組む。
 実行委員会は特撮文化拠点施設として岩瀬農村開発センターで2020年に開設を目指す特撮アーカイブセンターと互いに補完しつつ、特撮文化の推進を図り、日本の誇るべき文化として地域確立を目指していくことを趣旨に設立した。
 特撮に関連する様々な分野をネットワーク化して連携することで、新たな分野への進出やまちづくりにつなげ、特撮文化全体のすそ野を広げ、従来とは異なる多様な価値を生み出し活用することで、文化の継承・発展・創造へつなげる。
 さらに映像・教育・行政の連携によりプログラムを作成し、人材育成や映像作品の撮影誘致、マンガ・アニメとの連携を目指す。
 また特撮は日本だからこそ生まれた技術が多く、それらの礎を築いたのが故円谷監督であり、様々な理由で衰退しつつある特撮の素晴らしさを再検証し、将来への道筋を立てるためにも、円谷監督の誕生日である7月7日を「特撮の日」として記念日制定も目指し関係機関に働きかけていく。
 記者発表には会長の橋本市長をはじめ、鈴木正晃副知事(顧問・知事代理)、副会長で映画監督の庵野秀明NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)理事長、監事の渡邉達雄商工会議所会頭、委員の中野寿郎国際総合学園FSGカレッジリーグ国際アート&デザイン大学校長が出席した。
 委員でATACメンバーとして特撮に監督や技術監督などで深く関わる尾上克郎、樋口真嗣、原口智生、三池敏夫の4氏らも同席した。
 橋本市長は「円谷監督の出身地である須賀川だからこそできる特撮文化の継承を手がけていきたい。日本が世界に誇るものづくり文化としての特撮をしっかりと保存継承するだけでなく、多くの若者や子どもたちが創造力を身につけるきっかけとなるよう、実行委員会の取り組みを大きな成果につなげていきたい」とあいさつした。
 庵野監督はコスト面をはじめとした様々な理由でミニチュアを使った特撮映像撮影が衰退している現状を危惧し、「特撮文化の未来は厳しい現実は認めるが、特撮には日本が誇る技術者らの創意工夫には多くの情熱と想像力が込められている。自分たちの取り組みがこの流れをせき止め、出来る限りあらがっていけるよう、特撮の素晴らしさを未来に遺していきたい」と述べた。
 12月に第1回ワーキンググループを開き、来年2月実施予定の(仮)特撮文化デーについて意見交換する。
 市民交流センター5階の「円谷英二ミュージアム」との連携はもとより、将来的には他地域の特撮をテーマにした様々な事業との連携も視野に活動の幅を広げていく。