市庁舎避難訓練で不審者対応を初実施

刃物を持った不審者に対応する秘書課職員

 須賀川市は31日、市庁舎における火災発生と不審者対応を目的とした避難訓練を実施した。市長面会を強要する不審者への対応を盛り込んだ訓練は今回が初めて。
 火災発生時に職員が状況を的確に把握して敏速に対応できるよう、万が一に備えた職員の意識高揚が目的。須賀川署と須賀川消防署が協力した。
 訓練は秘書広報課を訪ねた市民が市長との面会を強要し、激怒した来訪者が刃物を取り出し通報を受けた警官の姿を見てガソリンのような液体が入った容器を投げ、そこから出火した状況を想定した。
 秘書広報課を訪れた不審者役の須賀川署員が、包丁のような刃物を手に市長との面会を強要すると、秘書広報課職員3人が冷静な対応を呼びかけた。
 通報を受けて駆けつけた警察官2人を見た不審者役は容器を投げ付け、会議室前まで逃走したがさすまたなどで取り押さえられた。
 不審者が投げた容器が出火し、3階は訓練用のスモークが発生すると、職員たちは階段を利用して庁舎から避難し、庁舎前の光の広場で点呼訓練を行い、無事を確認した。
 逃げ遅れ役の職員らは避難用シューターやはしご車による救出を訓練し、窓口対応など一部を除き全職員が安全に庁舎外に避難を済ませた。
 訓練を総括して霜山芳紀署長は冷静かつ迅速な避難を評価し、「刃物を持った不審者対応は間合いが大事。イスなど身近なものを利用して、多人数で冷静に対応してほしい」と呼びかけた。