博物館企画展・「その名は等躬」開幕

多くの来館者が足を止める見入る会場

 須賀川市立博物館の企画展「須賀川俳諧の祖―その名は等躬」は1日から始まり、今年新たに市指定有形文化財に定められた「芭蕉・曽良・等躬三子三筆詩箋」「相楽等躬直筆短冊」のほか、「俳句のまち須賀川」の歴史を辿る資料の数々が並び、来場者たちの関心を集めている。
 市の主催で、相楽等躬生誕380周年を記念した関連事業の一環。会期は12月8日まで。
 相楽等躬(1637―1715)の半生は謎に包まれた部分が多いが、二十代後半には投句活動を行っていたことが知られており、企画展ではその作の一端が展示されている。また等躬と芭蕉は旧知の仲であり、芭蕉が「おくのほそ道」の旅の途中に須賀川へ立ち寄ったのは、等躬を訪ねるためだったといわれている。
 平成21年の企画展以来9年ぶりに市指定有形文化財となってから初展示となる「芭蕉・曽良・等躬三子三筆詩箋」や「梅とんで塵無き水を鏡哉」と「あの辺はつく羽山哉炭けふり」の2句の等躬直筆短冊のほか、等躬の年譜、交流のあった俳人、当時の須賀川宿の風景画などが並んでいる。
 また芭蕉が須賀川で過ごした8日間の記録や「おくのほそ道」の墨彩画などが展示され、等躬や芭蕉の軌跡に思いをはせる来場者たちの姿が見られた。
 文化の日(3日)と松明あかしの日(10日)は入場無料、10日は午後8時まで開館。観覧料は大人200円、大学・高校生100円、中学生以下、65歳以上、障がい者は無料。開館時間は午前9時から午後5時まで。会期中の休館日は毎週月曜日。
 会期中の催しとして基調講演「俳関としての相楽等躬―三子三筆が語るもの」は23日午後2時から、立教大の加藤定彦名誉教授を招き、市役所で開かれる。受講料は無料だが事前申し込みが必要となる。
 俳句づくりに挑戦する「等躬塾」は11日午前10時から、桔槹吟社の高久田稔さん、江藤文子さんを講師に芭蕉記念館で開かれる。須賀川はいく「クイズで五・七・GO!」も同時開催する。
 問い合わせは市文化振興課(℡88―9172)まで。