新年度から部活動休養日など正式導入

柳沼教育長に運営方針(仮称)を報告する阪路委員長

 須賀川市教委は来年4月から、市内全小中学校部活動を対象に、合理的・効率的・効果的な活動推進、児童生徒と向き合う時間確保などを重点事項とした、「須賀川市部活動の運営方針(仮称)」を導入する。週2日以上の休養日と適切な練習時間の設定などを基本方針に、子どもたちの健やかな成長と学力向上を目指していく。
 市教委は今年2月から部活動休養日を試験的に導入し、6月から中学校2校に外部指導員を動員してきたが、さらなる適正運営を目指し、今後の部活動の在り方を考えるため、委員12人で検討委員会を設置して5月から今月10日まで3回にわたり意見を交換してきた。
 検討委員会は市スポーツ振興協会理事で高校校長などを歴任した阪路裕さんを委員長に体育協会や中体連岩瀬支部、現役教員運動部・文化部顧問代表らで構成し、6月に教職員328人を対象としたアンケート結果をもとに部活動の方針骨子を協議した。
 運営方針(仮称)は①合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進②児童生徒と向き合う時間の確保③不適切な指導の絶無を重点事項に、部活動の適正な運営と健康・安全管理と事故防止、地域やスポーツ団体等との連携・協力、部活動における不祥事の防止などきめ細やかに配慮した。
 市教委は運営方針の基本的な考えとして成長期を迎える児童生徒の心身の健やかな成長を第一に、効率的な運営で生じる時間を活用した学習時間の確保を主眼とする。
 休養日や練習時間の目安として、月曜日から金曜日のうち1日、土曜日または日曜日を休養日とするほか、練習時間は平日2時間を上限として午後6時半に完全下校、学校休養日は3時間を上限とする。定期テスト前は必ず部活動を休み、朝練は特設部のみ。休養日導入は小学校特設クラブも適用される。
 制限時間を超える練習や外部講師の指導は事前に校長の承認を取り、実施する場合は児童生徒と教員の健康面を十分配慮していく。
 また各競技団体が主催する大会への参加は、児童生徒や家庭に過度な負担をかけないよう十分配慮し、年度当初に年間計画を立て、できる限りの注意を払い事故防止に努める。
 阪路委員長は19日、報告書を柳沼直三教育長に「適正な部活動の運営はどうあるべきか方針とすべき事項をまとめました」と提出した。
 柳沼教育長は「市教委として報告を改めて精査し、子どもたちにとってどうするのが最も適切かを検討し方針を取りまとめてまいります。教員が児童生徒一人ひとりと向き合う時間を確保し、きめ細やかな指導が学力向上につながるよう取り組んでまいりたい」とあいさつした。
 市教委は年内に全小中学校を対象とした運営方針を取りまとめ、年明けの3学期を試行期間、新年度4月から正式導入を目指す。
 小中学校は運営方針に沿い、学校における「部活動(特設クラブ)に係る活動方針」を策定し、学校ホームページなどで公表する。