「きうり天王」宵祭りに参拝者どっと

多くの参拝者が足を運んだお仮屋前

 須賀川地方の初夏を代表し、260余年の歴史を誇る「きうり天王祭」は14日、南町のお仮屋を起点に目抜き通りで盛大に催された。今年は土曜日と重なったこともあり、日中早く内から多くの来場者でにぎわい、例年を上回る来場者が会場にどっと繰り出した。
 三丁目町内会(会長・渡邉達雄商工会議所会頭)などによる実行委員会が主催し、江戸時代宝暦年間から毎年7月14日に宵祭りを開催している。
 須賀川駅から並木町までをつなぐ目抜き通りの宮先町交差点から並木町交差点までを歩行者天国にし、今年も150以上の多彩な露店が軒を連ねた。定番のかき氷や金魚すくいなどのほか、地元高校部活動保護者、ウルトラマン回転焼き、釈迦堂川花火大会グッズ販売なども注目を集めた。
 梅雨明けと猛暑からか、例年以上の熱気に会場は包まれ、ウチワや扇子で風を送り合ったり、日傘で強烈な日差しを避ける浴衣姿の女性や少女の姿が多く見られた。
 芭蕉記念館では須賀川昔話の会(安田きよ子会長)メンバーが語り手となり、きうり天王をはじめ地元ゆかりの民話を紹介した。馬町の結の辻では風流のまち創出プロジェクトによる風流天王まつりがあり、多くの家族連れらが休憩テーブルでくつろいでいた。
 須賀川信用金庫本店営業部駐車場では、商店街振興組合(吉田伸司理事長)主催の「第4回きうり天王まちなかライブ」が開かれ、地元で活躍する落語家やプロ・アマのバンドが出演して会場を盛り上げた。
 南町のお仮屋では多くの来場者らが2本のキュウリを手に参拝に訪れ、実行委員からキュウリ1本とウチワと交換してもらい諸願成就を願って手を合わせた。夕暮れ時には参拝の順番を待つ長蛇の列が出来上がり、全長8㍍の巨大キュウリモニュメントと記念撮影する姿も見られた。
 きうり天王祭は朝日稲荷神社境内の岩瀬神社に祀られた牛頭天王(ごずてんのう)を祭神としたお祭り。江戸時代に広大なキュウリ畑があった三丁目(現・南町)で疫病が流行った時に、牛頭天王にキュウリを備えて祭事を催し疫病が平癒したことから現代まで続いている。
 来場者はキュウリ2本をお仮屋にお供えし、代わりに1本を持ち帰り食べると病気にならないと云い伝えられ、毎年市内外から多くの来場者でにぎわう。
 また8月21日に落成式が行われる市民交流センターtette(てって)も松明通りから概要が見られるまでになり、中の様子を興味深く見る人たちも多かった。