市立博物館の松尾敏男展が開幕

牡丹画などに目を奪われる来場者たち

 須賀川市立博物館の特別展「日本画壇の巨匠松尾敏男―命の輝きを描く―」は12日に開幕し、須賀川牡丹園での写生から生まれた牡丹画や元大関栃東関の化粧まわしなど名作の数々が一堂に会する展示に市内外から多くの人が足を運び、松尾敏男画伯の遺した作品に目を奪われている。阿武隈時報社などの後援。
 日本美術院賞・大観賞受賞作など代表作から晩年の作品など20点が並ぶ前期展示は27日まで、作品を入れ替えての後期展示は29日からとなる。
 初日は同館前でオープニングセレモニーが開かれ、橋本克也市長が「松尾画伯が40年以上にわたって通い、第二のふるさとのように大事にしてきた須賀川で特別展が開催できるのは大変名誉なこと。展示は生前に松尾画伯自らが『最期の展覧会に』と選んでいた作品であり、ゆかりの地である須賀川で画伯の画業に触れてもらいたい」とあいさつした。
 テープカットは橋本市長、柳沼直三教育長、那波多目功一日本美術院代表理事、松尾由佳松尾財団理事長、西間木俊夫博物館協議会長らが行い、開幕を祝った。
 その後プレミアム・ギャラリートークが館内で開かれ、松尾画伯の長女・松尾由佳理事長と一番弟子の那波多目代表理事が須賀川での思い出や家族としての姿、作品の秘められたエピソードなどを話し、来場者の関心を集めていた。
 会期中の主な催しは18日が「国際博物館の日」を記念して入館無料、午後2時半から長崎県美術館の森園敦学芸員を招いて記念ギャラリートーク、19日午前10時から森園学芸員と松尾理事長らの記念講演会「須賀川をこよなく愛した松尾敏男の芸術と素顔」、6月2日午前11時から市立博物館学芸員のギャラリートーク、同午後2時から俳優の田井中将希さんの朗読、松尾理事長のピアノによるミュージアムコンサート「平和と復興の祈り」で松尾画伯のエッセーを朗読する。
 毎週水曜日は「絵画を楽しむウエンズデー・ナイト・ミュージアム」として午後7時半まで開館する。
 観覧料は大人500円、高校生以下、70歳以上、障がい者手帳を持っている人は無料で観覧できる。チケット半券所持者はリピーター割引として300円。
 問い合わせは博物館(℡75ー3239)まで。