牡丹俳句大会大賞に古河さん

正岡子規の作品など紹介した神野さんの講演会

 桔槹吟社(森川光郎代表)主催、阿武隈時報社など後援の「牡丹俳句大会」は13日、須賀川市産業会館で開かれ、句会最高賞の大賞には古河ともこさん(須賀川)の「九十をとんと忘れて苗木植う」、阿武隈時報社賞には木戸和男さん(矢吹)「種袋振つて命を確かめる」が選ばれた。
 市内外から俳句愛好者ら約60人が参加して開かれ、森川代表、金子健太郎同人会長があいさつした。
 記念講演は俳人で現代俳句協会青年部長などを務める神野紗希さんが「俳句は肯定の詩」をテーマに開かれた。
 神野さんは須賀川俳壇とも縁がある正岡子規の作品を中心に、生涯125句詠んだ牡丹の作品と思いなどを紹介した。
 俳句大会には市内外から419句が寄せられ、森川代表や講師の神野さんらが選者を務めた。
 須賀川・岩瀬地方の特別賞受賞者と作品は次の通り。須賀川は市名略。
▽牡丹俳句大賞=古河ともこ「九十をとんと忘れて苗木植う」▽須賀川観光協会長賞=新庄八重「ねむる子のこぶしのゆるむ牡丹の芽」▽牡丹園保勝会賞=江藤文子「しゃぼん玉ひとつはなれて海の色」▽文化団体連絡協議会賞=佐藤健則「音たてて牛の飲み干す春の水」▽県俳句連名賞=新庄八重「いちまいの絵の中にゐてあたたかし」▽俳人協会県支部賞=木村しげ子「春北風空みがかれて割れ易き」▽福島民報社賞=江藤文子「雲ひとつ大縄跳びの中に入る」▽福島民友新聞社賞=江藤文子「耕して明るき声となりにけり」▽商工会議所会頭賞=深谷栄子「春野ゆく私についてくるひかり」、高橋富子「桃の花嬰はよく寝て良く笑ふ」、相馬智佳「星ひとつ零れて春の水となる」▽須賀川信用金庫賞=石山たま江「三月十一日貝殻を拾ふ」、塩田和子(鏡石)「引き合うて春を呼び出す糸電話」、高久田みのる「葉桜や絵馬に読めない異国文字」▽桔槹吟社賞=古河ともこ「ふはふはの雲に入りゆく朝寝かな」、塩田和子(鏡石)「宿題のつづきは後で葱坊主」、伊勢芳子「鉄棒の下の窪みや桜咲く」、古河ともこ「須賀川に根付く兜太の牡丹かな」、森川光郎「手をつなぎ兄弟とほる春の山」、相馬優美「駆け出せば地球でこぼこ草青む」、金子秀子「いつせいに緑のページひらかるる」、相馬優美「春うれひシフォンケーキの深き穴」