古い給食「不適切な指導」と報告

 平成27年夏頃から28年7月までに起きたとされる鏡石一小女性講師が児童に前日以前の給食の残菜を食べさせた問題を受け、昨年9月から原因を調査してきた第三者委員会と鏡石町教委は8日、町公民館で調査結果を報告、委員長の佐藤睦子臨床心理士は「学校給食衛生管理基準に反しており、明らかに不適切な指導であった」と公表した。
 町教委は「あってはならないことで非常に重く受け止める」と専門委員会を設置し、今年4月まで11回の会議を開き、当該クラス児童に個別とグループによる聴き取り、保護者への聴き取りとアンケート、学校職員、校長、当該講師に聴取を行ってきた。
 学校と教委から提出された学級経営誌、給食日誌、保健日誌などの資料も全て精査した結果、講師の行為は複数回あり、残菜を食べた児童が複数いるが正確な人数や何回行われたかなどは確証できなかった。
 講師は片付ける時間が経過したあとの食器や残菜の処理方法がわからず、ほかの教師に尋ねることにいたらず教室に保管。後日、児童に「もったいないよね」と声をかけ片付けさせるために手渡し、それを食べた児童が複数いたと認定した。
 児童が「食べなさい」と言われていると感じるかもしれないことに思い至っていなかったこと、児童が食べずに処分したかどうかを確認していなかったことが児童に対する配慮を欠く不適切な指導であるとした。
 学校側は前日の給食を食べさせることはあり得ないという思い込みがあったことや教室に残菜が保管されていたこと、前日以前の食材が食缶に戻されていたことを見逃していた。
 委員会は教室を一人の教諭と児童だけにしない方法の模索、新任講師にも正職員と同等の充実した研修を実施する、学級、教委は保護者との連携を密にし、児童の心のケア、保護者との信頼関係の再構築に取り組み、当該講師が直接説明する機会を設けて再発防止のための対策を協議するべきと提言した。
 髙原孝一郎町教育長は「一つの学校の問題ではなく町、子ども全体の問題としてとらえ、再発防止に努めます」と話した。