俳人・金子兜太さん追悼の俳句色紙

金子さんの色紙などを展示した追悼展

 須賀川市芭蕉記念館は5月13日まで、今年2月に98歳で亡くなった俳人・金子兜太さんの追悼として俳句色紙など7点を展示している。
 金子さんは埼玉県出身。戦後を代表する俳人として俳句会に新風を吹き込んだだけでなく、須賀川俳壇とも縁があり、晩秋の須賀川を彩る風物詩「松明あかし」を詠んだ句碑が2014年に翠ケ丘公園に建立された。
 松明あかしを詠み自ら力強く揮毫した色紙は須賀川市図書館で展示している。
 芭蕉記念館に展示されたのは「みちのくに友病むコートの白線錆び」、「手の傷も暮しの仲間雪蒼し」、「五月くる海古靴を運び運ぶ」など色紙や短冊、直筆の画帳。
 芭蕉記念館収蔵品と合わせて、金子さんが生前親交のあった人から作品を借り展示した。
 特に「みちのくに~」の作品は、昭和39年夏に海程同人の岑(みね)伸二さんを福島療養所(現福島病院)に見舞ったときに贈った句で、須賀川俳壇との深い結びつきがうかがえる。岑さんは俳誌・海程に所属して早世した俳句作家で、色紙には「岑氏へ 兜太」の添え書きが残されている。
 期間中は牡丹園開園時期と重なるため、牡丹関連の作品も展示する予定だ。