公病南棟・初年度分べんは548件

診療開始から1年を迎えた公立岩瀬病院南棟

 安心して子どもを産み育てられる須賀川・岩瀬地方を支え続ける、公立岩瀬病院南棟(産科婦人科診療棟)は診療開始から1年が過ぎ、初年度目標400件を大きく上回る548件の分べん実績があった。
 県内の周産期医療を支える県中地域の核となる病院の一つとして昨年4月3日から外来診療をスタートし、施設が完成した3月21日から分べんの受け付けを開始した。産科婦人科の入院実数は837人、外来者数は1万1391人だった。
 29年度(4月1日~30年3月31日まで)の出生数540人を市町村別にみると公立岩瀬病院企業団構成市町村は、4市町村で270人(須賀川市193人、鏡石町52人、天栄村10人、玉川村15人)。石川郡4町村で45人(石川町21人、浅川町4人、古殿町、9人、平田村11人)。その他県内では矢吹町や郡山市など近隣のほか福島市や会津若松市など17市町村から129人。県外は東京都や神奈川県など19都道府県から96人。
 須賀川・岩瀬地方3市町村の全出生数と比較すると、須賀川市570人に対し33・9%、鏡石町105人に対し49・5%、天栄村30人に対し33・3%が公立岩瀬病院で出産した計算となる。
 新生児集中治療室(NICU・GCU)利用実績は延べ患者数1083人(月平均約90人)、うち新入院患者数は113人。
 医師体制は研修医を含めて今年度は32人体制でスタートし、そのうち産科婦人科医師は2人、小児科医師は3人体制で周産期医療を支える。
 須賀川市はじめ企業団構成市町村による県立医大での寄付講座開設は今年度も継続し、官民一体となった安全・安心の医療環境をサポートし続ける。
 公立岩瀬病院南棟(産科婦人科病棟)は地上3階建て鉄骨造りで外来病棟南側に位置する。主に1階は玄関や鍼灸室、受付・会計、2階は産婦人科病室、陣痛室、分べん室、3階は外来診療室、新生児集中治療室などを備える。
 2、3階は渡り廊下で既存病棟と連結し、同一フロアに手術部と医局が機能的に配置され、連動した医療を提供している。
 南棟内は明るい色調で統一され、新たな生命の誕生を祝う数々のオブジェクトを展示し、病床数は産科婦人科30床、NICU3床、GCU6床。今後も当地方の安心して産み育てる環境を支え続けさらなる運用が期待される。