藤沼ダム今週中に満水見込み

まもなく満水を迎える藤沼ダム

 東日本大震災で決壊した藤沼ダム(藤沼湖)は復旧工事が完了し、昨年1月から試験湛水を始めていたが、今週中に満水となる見込みと、阿武隈時報社の取材に県が答えた。本堤に異常がないかなどのデータを解析するため、4月下旬まで満水状態を保ち、問題がなければ5月上旬から農業用水の供給を再開、全ての水を抜き終えて再度ダムの状態を確認する今秋頃に試験湛水が完了する。
 今年1月の阿武隈時報社の取材では、県対は4月中に周辺道路を開通すると答えていたが、秋の試験湛水完了までは開通を見送ることにした。
 ダムは満水状態が続いても異常がないことや水を全て抜いて水圧の変化に耐えられているかなど、ダムに関わる全ての数値を観測する必
要があるため、4月末まで満水を保ち、5月上旬から農業用水の給水を再開し、全ての水が抜き終わる今秋にも再度解析して問題がなければ試験湛水が完了する。
 現在の水位は常時満水位413・80㍍(標高)のうち413・75㍍まで貯水されている。今月に入って大雨と気温の上昇による雪解け水の流入により、予定より早く満水になると県は予測している。
 本堤左岸下流地山に49・5㍗分のソーラーパネル設置工事は1月中に竣工し、副堤の下流水路工事は3月中に完了する。
 今秋の最終確認、調査し問題がないことが確認でき次第、初めてダムの復興が完了する。全国ため池100選にも選ばれたダムが復活することで、周辺のキャンプ場や温泉施設など市内外から多くの観光客が集う憩いの場として長沼地域のさらなる復興への一助が期待される。