東日本大震災7年、遺族らが黙とう、献花

震災犠牲者のめい福を祈り献花する遺族たち

 東日本大震災から7年を迎えた11日、藤沼ダム決壊で死者7人、行方不明者1人が犠牲となった長沼地区の有志による「大震災と藤沼湖の記憶をつなぐつどい」(加藤和記実行委員長)が、震災の記憶を後世につなごうと、犠牲者を追悼する「献花のつどい」を長沼滝地内の防災公園で開かれた。遺族ら約80人が参列し、黙とうを捧げて「大震災と藤沼の記憶をつなぐ碑」に献花した。
 藤沼ダム決壊による犠牲者に黙とうを捧げ、加藤実行委員長は「この(黙とう)1分間で、あの絶望感漂う情景が思い出されました。これからどうなるのか不安でいっぱいだったと思います。しかし多くの関係者の支援、地元の人たちのゆるまぬ努力のお陰で目に見える復興を成し遂げることができました。しかし、遺族の方々におかれましては気持ちを整理できていない人もおられると思います。末永く追悼の意を持ち続け、震災の記憶を後世につないでいきましょう」とあいさつした。
 来賓の橋本克也市長、玄葉光一代議士、佐藤暸二市議会議長が追悼の言葉を述べた。
 遺族代表の小針義男さん(57)は「震災による悲しみは今も忘れることはできません。私たちにできることは未曽有の災害を乗り越えた教訓を後世に伝えることです。あのような災害が二度と起こらないことを願っています」とあいさつした。
 遺族の中には終始目をつぶり祈る人、涙を拭う人の姿が見られた。
 参列者たちは同公園内に設置された大震災と藤沼の記憶をつなぐ碑に献花し、犠牲者のめい福を祈った。
 長沼地域は震災により決壊したダムの貯水約150万㌧が簀ノ子川に流出し、向田地区から城影地区に流れ込み、住宅の全壊19戸、床上・床下浸水55戸、7人が死亡し、未だ1人が行方不明となっている。