公病で中学生の手術体験セミナー

真剣な表情で内視鏡操作に挑戦する生徒

 「10年後の医療人を育てる」を目指し中学生2年生を対象にした、公立岩瀬病院の第8回手術体験セミナーは24日、未来の医療人候補17人が参加して同院手術室で開かれ、医師らの指導を受けながら実際の手技を体験した。
 明治5年に開院した公立岩瀬病院は翌6年に県立医大の前進である須賀川医学校が併設され、人材教育に取り組んできた歴史を持つ。
 先人たちの知恵に学び地域医療の人材不足を自らの手で克服するために、「よみがえる須賀川医学校」をサブテーマに、2007年から手術体験セミナーを開いてきた。
 第1回セミナーを受けた中学生から昨年3月に県立医大を卒業し、医師として歩み始めた参加者も生まれ、今回も土屋貴男副院長をはじめ医師や看護師、医療スタッフの指導で様々な医療行為を体験した。
 セミナーには須賀川一、須賀川二、須賀川三、西袋、長沼、鏡石など地元中学校を中心に17人が参加し、4人一組で腹腔鏡の手術体験、電気・超音波メスでの切開体験、模擬皮膚縫合、胃カメラ操作体験をローテーションで行った。
 生徒たちは実際の手術衣と手袋に着替え、本物の手術室で初めて触れる医療機器の数々に目を輝かせていた。
 今回のセミナーには先輩医師として、第1回セミナー受講者の桑名圭祐医師(長沼中卒、白河厚生病院初期研修中)、4月から公立岩瀬病院で勤務する外科医の西間木淳医師(須賀川二中卒)、同院産科婦人科勤務の福田冬馬医師も参加し、医師の仕事や医療への想い、将来へのアドバイスなどを中学生たちに語った。
 体験終了後は参加者全員に修了証を贈り、生徒たちも貴重な時間に大満足の様子だった。
 参加者のうち大越心暖さん(西袋中)は、「将来医療関係の仕事に就きたいと参加しました。実際に手術に使う器具を使い、素晴らしい体験が出来て良かったです」と笑顔を見せていた。