中学生による模擬議会

24人の中学生が参加した模擬議会

 須賀川市新議場で初めてとなる「中学生による模擬議会」は29日、市内全10中学校から24人が参加して開会し、大垣奏奈議長(須賀川一中2年)のもと、代表生徒が市の魅力や観光客誘致、小中一貫教育などをテーマに当局と答弁を交わした。
 子どもたちに議会やまちづくりに関心を深めてもらうとともに、次代を担う中学生の視点や感性からみた意見や考え方をこれからの市政に生かしていきたいと実施が決まった。
 議員席には各中学校代表生徒たちがやや緊張した面持ちで座り、市当局席には橋本克也市長や石井正廣副市長、柳沼直三教育長、関係部長、佐藤暸二市議会議長と議員らが着席し、本会議一般質問さながらの答弁のやりとりがあった。
 生徒からは須賀川市の魅力、観光客誘致、公園の維持管理、安全安心なまちづくり、小中一貫教育、高齢者へのサービス提供、農業振興、テクニカルリサーチガーデン、保育料保護者負担額と待機児童対策、市内図書館をテーマにした質問が出され、全ての学校に対し橋本市長が必ず1回以上答弁するなど模擬議会への意気込みを感じさせた。
 このうち、小山咲姫さん(須賀川一中2年)の「須賀川市の良いところや魅力、発信方法」の質問に橋本市長は、文化や歴史、多くの偉人排出、自治都市など須賀川の魅力を紹介し、「多くの市民の皆さんの協力のおかげで復興を成し遂げ、新しい須賀川のまちづくりが出来ている。このような市民がいることを大きな誇りに感じる。4月から始まる第8次総合計画で掲げる将来都市像『選ばれるまちづくり』のもと、一人ひとりがふるさとへの愛着と誇りを持ってまちづくりを担ってもらえるよう、市の魅力を広報やHP、SNSなど最大限に利用していきたい」と答弁した。
 長谷川愛彩さん(須賀川二中2年)は「ウルトラマン像設置による観光客への影響」などを質問し、橋本市長は松明通りへのモニュメントやベンチの設置が「須賀川市の新しい魅力としてPRでき、写真撮影など家族連れでまちなかがにぎやかになっている。ウルトラマンは魅力的な観光素材として今後も活用し、市内のサークルシュワッちやM78ウルトラ応援団などと連携を図りながら、来訪者の体験型観光など積極的に展開してまいりたい」と説明した。
 宮本麻依子さん(須賀川三中2年)は「安心して利用できる公園の維持管理」を質問し、関係部長と橋本市長は、市内には翠ケ丘公園など都市公園40カ所あり、除草や剪定、施設の修繕、照明など電機代、上下水道料金など維持費に約1億円必要。公園管理員4人が定期的にパトロールし、結果を元に計画的に遊具の修繕などしている。ゴミの持ち帰りなど一人ひとりがルールとマナーを守り、これからも安全に利用してほしいと答えた。
 関根美咲さん(稲田中2年)の「小中一貫教育のねらい」について、柳沼教育長は子どもたちが社会の一員としてたくましく生き抜く力を育むことがねらいであり、小学生が中学生にあこがれ、中学生は小学生の良い見本となるべく行動し、それぞれが自分の成長を感じられる機会、丁寧な指導が大きな教育効果を得られると期待しているとした。
 橋本市長は「一貫教育への市長の想いと願いは」の質問に対し、「子どもが夢を持って自分の未来へ広い視野を持つ人材を育てたい。須賀川に自信と誇りを持ち、どこで生活していても、『我がふるさとは須賀川』だと胸を張って言えるような教育を進めていく」とし、4月から開校する稲田学園では、小中学生が一緒の校舎で生活を始める。一人ひとりが輝ける主人公であり、全体で子どもを育てる学校を目指し魅力ある地域づくりを目指していきたいと答えた。
 全ての答弁を終えて橋本市長は「須賀川市の将来や産業、高齢社会など一生懸命に考えてくれた質問の数々に喜ばしく誇らしさを感じました。須賀川市の子どもたちがウルトラマンのように正義や夢を胸に多くの人のために一生懸命になってほしいと願っています。心から期待しています」とあいさつした。
 佐藤暸二市議会議長は「一生懸命な質問に当局も真しに答弁していただき素晴らしい議会でした。今日の経験を今後の生活にぜひ役立てていただきたい」と講評した。