文化財防火デーで12カ所査察

桙衝子安観音堂を巡察する消防隊員たち

 須賀川市の文化財防火診断査察は26日、文化財防火デーに合わせて市内6カ所で行われ、桙衝新田の子安観音堂など12文化財の管理状況を確認した。
 文化財防火デーは昭和24年1月26日に法隆寺金堂壁画が焼損したことを受け、先人が遺した貴重な文化財を火災や震災、その他の災害から守るため、文化庁と消防庁が提唱する全国的な取り組み。
 市においても文化財の防火診断査察を実施し、文化財所有者の防火意識を高め、市民の文化財に対する理解啓発と愛護思想の高揚を図っている。
 今年度の防火査察は午前中に長沼地区の子安観音堂(桙衝新田)、長楽寺(桙衝)、永泉寺(長沼)、午後からは岩瀬牧場(前田川)、千用寺(諏訪町)、個人宅(北町)を巡回した。
 子安観音堂では桙衝新田子安観音堂諸像・木造子安観音像ほか3体(市指定有形文化財)と観音堂ヒイラギ(市指定天然記念物)。長楽寺では市指定有形文化財の山門。
 永泉寺ではコウヨウザン(県指定天然記念物)、狩野安信筆「達磨図」(市指定有形文化財)、矢部富右衛門水瓶(同)、シダレザクラ(市指定天然記念物)。
 岩瀬牧場では玉蜀黍貯蔵所(市指定有形文化財)。千用寺では銅鐘(国認定重要美術品)。
 北町の個人宅では桐文木彩漆笈(県指定重要文化財)、関下人形(県指定重要有形民俗文化財)、旧清水山行法寺大日如来像厨子(市指定有形文化財)。
 当日は雪が残る中での巡察となったが、指定文化財所有者や管理者の協力を得て、市文化スポーツ部文化振興課職員、須賀川消防署や同署長沼分署員が参加し、管理状況や防火体制の整備について査察し、文化財保護への理解と協力を改めて求めた。