中学生男子自死「いじめ要因」認定

 今年1月に須賀川市内の中学1年生男子が自宅で自死する事件を受け、3月から原因を調査してきた第三者委員会須賀川市いじめ問題専門委員会と市教委は25日、市役所で調査結果を報告した。委員長の笠間善裕弁護士は「いじめが大きな一因となって(男子生徒は)自死を選択した」と説明した。
 男子生徒の自死を受けて市教委は「いじめによる可能性があった」ため、重大事態ととらえて専門委員会を設置し、いじめの全容、因果関係、学校と教委の事前・事故対応の顕彰など4項目について諮問を受け、今月6日まで11回の会議を開き、生徒39人と教職員らへの聴取を行った。調査報告書は21日に柳沼直三教育長に答申があり、同日夜に被害生徒の両親へ詳細が報告された。
 男子生徒へのいじめは大きく3種類あり、調査によると中学校進学後から始まり2学期をピークに3学期まで続いていた。
 クラスでは9人の男子生徒による「菌まわし」が行われ、被害生徒にふれると「菌」が付き、その菌を他の生徒に移すためタッチする行為が繰り返された。昨年12月に学校のアンケートでいじめの事実が判明し、担任が加害生徒への個別指導や学級会で指導し、学年集会でも他市町村での類似事例を挙げて指導にあたった。
 部活内では少なくとも2人が被害生徒の髪型や人格を否定するようなあだ名で男子生徒を呼ぶいじめがあり、保護者を交えた三者面談で明らかになったことから、他の問題と合わせて部活全体で顧問教員から指導があった。
 ほかにも授業中の間違いやテストの成績などを日常的にからかう行為が繰り返されていた。
 これらの調査結果を踏まえ、専門委員会では被害生徒はいじめと学習面で学校にうまくなじめなかったようで、それらのストレスを抱えた状況で自死に至ったものと結論付けた。
 専門委員会ではいじめの指導について、教職員間でいじめの「共通認識」が不十分であり、今回の事案が単なる「からかい」だと事態を軽視する教職員が一定程度存在したことが問題の拡大を招いた。その結果、(いじめの)情報を十分に共有出来なかったため、指導後の「見守りが不十分」であり、結果として対応が「甘い部分があったのではないか」と問題提起した。