石井さん卒寿節目に戦争体験随想集

随想集を出版した石井さん

 須賀川市小作田の石井辰美さん(90)は、卒寿を迎えた節目として随想集「あかね雲」約150冊を自主出版した。
 これまで綴った戦争体験の随筆に新たな随筆を加え、県文学賞短歌部門で準賞を受賞した「戦遥けし」など227ページにまとめたもので、希望者には無料で提供する。
 石井さんは「戦争は、多くの若い命を消耗品の如く奪う哀しいものであり、若くして命を亡くした人たちがいたことは決して忘れてはならない。彼らの魂のほとばしりを随想として書き残すこと、彼らを思い出すことが何よりの供養であり、生き残った者の責務である」と述べている。
 昭和2年いわき市に生まれ、同18年に第12期海軍甲種飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊。同19年に神ノ池海軍航空隊に入隊し零戦搭乗、各地の航空隊を移動し、同20年8月15日に移丹海軍航空隊で終戦を迎えた。
 戦後は県石川郡大森田村立大森田中で教諭となり、須賀川市稲田中校長、田村郡小野町立浮金小校長などを歴任。平成27年には高齢者叙勲として瑞宝双光章を受章した。
 問い合わせは石井まで(℡79ー2654)まで。