夜空に燃え盛る松明の競演

豪快な炎に包まれた松明あかし会場

 須賀川の晩秋を代表する炎の祭典「松明あかし」は11日、翠ケ丘公園五老山をメーン会場に盛大に開催され、北西風にあおられた松明から飛び散る火の粉と立ち上る炎の競演に多くの観光客が魅せられた。
 戦国時代に須賀川地方を治めた二階堂家が伊達政宗軍に滅ぼされ、その戦での犠牲者を弔うため毎年11月第2土曜日に松明を燃している。
 公園芝生広場には須賀川商工会議所青年部がおもてなしフード―コートとミニ松明制作ワークショップコーナーを設け、松明通りから翠ケ丘公園までの路上に手作りのキャンドルを設置して来場者の足元を優しく照らした。
 須賀川城本丸跡にあたる二階堂神社では御神火奉受式が行われ、宮先町町内会の進行で松明につける御神火を岩瀬郡市陸上競技協会のランナーが受け取り、まちなかを一周して松明あかし会場を目指した。須賀川吟詠同好会が二階堂家ゆかりの献吟を披露した。
 夕闇が迫る時間になると小松明行列がスタートし、奥州須賀川松明太鼓保存会が松明太鼓を披露、大松明から順次点火されると、来場者から歓声と拍手が上がった。
 点火前から北西の風が強まり始め、あおられた松明の炎がごうごうとまき上がり、火の粉が盛大に晩秋の夜空に舞い踊った。26本の松明は点火から30分程度で見ごろを迎え、例年よりも早く燃え尽きたが、豪快な炎の競演に観光客らも盛り上がっていた。