不思議な縁が結ぶ“長沼交流”

須賀川の牡丹植樹を記念して笑顔の記念撮影

 今春の震災復興を機に交流事業を始めた、須賀川と長野の「長沼地区」は6、7の両日、長野市の長沼公民館や近くの旧長沼城跡で地域間交流「ふたつの長沼交流事業」を実施し、須賀川からは長沼城址を考える会(若林誠二会長)や長沼商工会(遠藤吉光会長)など5団体16人が参加して親ぼくを深めた。
 今年3月のふたつの長沼ふれあいコンサート、6月の奇跡のアジサイ植樹式に長野市長沼地区から長沼歴史研究会メンバーらが須賀川を訪れたことへの感謝と、来年3月開催の第2回ふれあいコンサートに向けた意見交換などを目的に実施した。
 戦国時代に上杉景勝が長野地方を治めていた時代に、島津忠直が同地の長沼城主を務めていた。その後、豊臣秀吉により上杉が会津地方に移転した際、偶然にも須賀川の長沼城主を務めたという不思議な縁をきっかけに、ふたつの長沼交流プロジェクトが始まった。
 6日早朝に須賀川を出発した一行は長野入りしてから、現地野菜などをふんだんに使った「み~るんヴィレッジ」で昼食を囲み長野歴史研究会員の歓迎を受けた。
 長沼城址そばの長沼公民館で長沼地域と城址の歴史について理解を深め、実際に?笑寺に遺る長沼城門扉、千曲川堤防沿いに点在する本丸や二の丸、三日月堀跡などの説明を受け、今はリンゴ畑が広がる広大な城の面影について思いをはせた。
 夜は信州松代ロイヤルホテルでふれあい交流会が催され、松本孝生長野市教委教育次長、笹井妙音長沼歴史研究会長ら約50人が出席し酒飯を囲んだ。
 松本教育次長はこれまでの交流活動や両地区の共通点などを紹介し、「同じ長沼の名を持つ2つの地域の交流がこれからも末長く続くことを願っています」とあいさつした。
 須賀川からは遠藤商工会長と若林城址を考える会長がお礼の言葉を述べ、「これからも皆さんと色々な活動ができるよう期待しています」とした。
 交流懇談会では吟詠「忠君白虎隊」が披露され、長野地方伝統の祝いの盃事「北信流」で中締めした。須賀川の長沼からは地元産のコメや地酒(奇跡のアジサイのお酒)などがお土産に届けられた。
 7日は善光寺を参詣し、長沼公民館庭に植樹された「奇跡のアジサイ」の隣に、須賀川牡丹園から贈られた市の花・牡丹を記念植樹した。