住宅除染廃棄物は10月から搬出

 須賀川市は今年3月までに全ての住宅地における除染作業を終え、除染廃棄物(土壌)は各世帯の庭などに一時保管している。各家庭から中間貯蔵施設への搬出作業は今年度から順次行う計画だが、搬出物積み込み場の確保準備が整った長沼地域の堀込地区が10月から、岩瀬地域の北横田地区は来年1月以降から始まる。
 須賀川市はこれまで一貫して全ての除染廃棄物を中間貯蔵施設に搬出して初めて除染作業が完了する考えを示してきた。堀込地区を皮切りに本格的な廃棄物搬出が始まり、須賀川における原発事故からの復旧の道筋がようやく見えてくることになりそうだ。
 市における今年度の搬出可能量は一般家庭などが6000立法㍍、学校などが7500立法㍍の計1万3500立法㍍と環境省が示しており、学校分は11月から来年3月までに保育所・幼稚園17、小中学校12、県立学校6施設の計35施設から中間貯蔵施設に搬出する。
 学校施設からの搬出は昨年度までの完了分と同じように、校庭の使用頻度が低くなる11月から仮囲いを作り、周辺施設(幼稚園など)からの搬出を行いながら作業、来年の卒業式までには作業終了を目指す。
 住宅地からの搬出作業は対象地区に大型トラックなど除染廃棄物運搬機材が作業できる積み込み場を確保するための住民説明会などの準備が整い次第、環境省が示す搬出可能量と照らし合わせながら搬出する。
 原則的に震災と原発事故後から住宅除染を行った地区や方部の順番で搬出に向けた準備を整える。
 市内で最も早く搬出作業が始まる堀込地区は今月12日から積み込み場所の造成工事が始まり、作業場所までの道路整備や仮囲いが行われている。住宅からの廃棄物搬出は10月のスタートを予定し、住宅分は年内に公園や集会所など公共施設分は年度内に運び出す計画となっている。
 北横田地区は積み込み場の準備が整い次第、来年1月ごろから作業場所の整備を始め、各世帯からの搬出作業に移っていく。
 各世帯から集められた除染廃棄物は積み込み場で改めて1㌧入りのフレコンパックに積み込み、大型トラックで順次搬送する。
 堀込地区は2600立方㍍、北横田地区は3000立方㍍の搬出を見込んでおり、来年度以降も積み込み場の選定など周辺住民の理解を得ながら、搬出作業に取りかかる。