ミサイル発射で3市町村がJアラート初広報

みんなのスクエアでテレビを見守る市民

 北朝鮮が29日午前5時58分に弾道ミサイル一発を発射し、北海道襟裳岬東1180㌔の太平洋上に落下した問題で、須賀川・岩瀬地方3市町村は全国瞬時警報システム(Jアラート)を初めて防災広報無線などで放送し住民に警戒を呼びかけた。
 午前9時過ぎの段階で政府は国内での被害報告は確認していないとしている。JR東日本は列車の安全確認のため在来線と東北新幹線を一時停止した。
 政府の発表では北朝鮮が北東方向に発射したミサイルは午前6時6分ごろ北海道上空を通過し、同12分ごろ太平洋上に落下した。
 須賀川・岩瀬地方3市町村ではミサイル発射に伴うJアラート作動により初めて防災行政無線で広報を行い、住民らは「東北地方上空を通過」の一報に不安と緊張感が一気に高まった。
 須賀川市では警報システム作動を受けて、関係部長はじめ担当職員らが市役所に出勤し情報収集に努めた。
 今年5月に開庁した須賀川市役所は災害に強い庁舎として再建し、「頑丈な建物の中に避難を」の放送を聞いた近隣住民や散歩していた市民ら10数人は庁舎に集まった。ウルトラの父の前で携帯電話をのぞき込んだり、みんなのフロアでテレビ放送などを不安げに見守った。
 市役所守衛らも集まった市民の対応にあたり、庁舎入り口を開放して足を運んだ住民らの受け入れを行った。
 市民からは「頑丈な建物と聞いて市役所が思い浮かんだ。何事も無くて良かった」と安どの声が聞かれた一方で、「防災行政無線が聞こえず、携帯電話からのアラームを聞いて行動した」、「今後の発射も不安でより分かりやすい情報発信の方法を考えてほしい」などの声もあり今後の対応が待たれる。
 鏡石町と天栄村でも防災行政無線ではじめてJアラート作動による広報を行った。担当職員らが役場に出勤して情報収集にあたり、今後の対応について緊急会議を開くなど協議した。