新規事業「子どもの学習支援事業」

 須賀川市は今月から新規事業「子どもの学習支援事業」を開始した。子どもが生まれ育った環境に左右されず、希望を持ち、適切な進路を選択できるよう支援・応援する。
 ひとり親世帯が増えていることや破産、家庭崩壊などで親の貧困が子どもの将来にまで連鎖するということが全国的にも問題となっている。親が貧しいことで十分な教育が受けられないことが原因で、学力や自己肯定感が低いままになることなどが貧困の連鎖につながっている。
 この連鎖を止めるために市は、生活保護受給世帯と生活困窮世帯に属している小学生1年生から高校3年生以下の児童、生徒(高校中退・未入学者も含む)と家族を対象にし、特に中学3年生を優先的支援する。
 現在、対象者に事業を案内し、希望者のリストアップをしており、7月下旬ころから支援を開始する予定。
 今年度は30人程度を想定し、高校進学率100%、中退率0%を目標に掲げた。
 学習支援などを行っている郡山市の特定非営利活動法人ビーンズふくしまに委託し、学習支援員を配置、地域若者サポートステーションや学校などの関係機関と連携を図り、家庭訪問、苦手教科の克服、勉強できる環境整備、不登校者の原因解明・解決、悩み相談、応援・情報提供を行う。
 小中学生を対象とした家庭訪問による支援は週1回、70分程度で、高校進学を控える中学3年生は頻度を高めるなど重点的に支援する方針である。
 高校生は中退を防止するために、学校やスクールソーシャルワーカーと連携して出席日数や成績把握、卒業に向けた支援を行う。
 高校中退者・未就学者には大学など進学を希望する場合、高校卒業程度の認定試験の合格支援を行う。就職希望者には地域若者ステーションにつなぎ、職場実習や職業体験などを実施し、キャリアのスキルアップを図る。
 保護者に対しては子どもの養育に必要な知識、進学に必要な公的支援情報を提供する。
 奨学金などの修学資金に関しては、進学に伴う経済的な課題に関する相談を受け付け、奨学金や教育支援資金貸付などについて助言・支援する。