鳳坂トンネル6月着工へ準備進める

 県中建設事務所は天栄村牧之内の国道118号鳳坂工区の長大トンネル、仮称鳳坂トンネルを含む約3・4㌔の道路を6月から着工できるよう準備を進めている。着工開始時期は5月中に固める見込み。阿武隈時報社の取材に対し、同事務所は6月に着工し、鳳坂トンネルの開通は平成32年、全工区は30年代前半の完了を目標に準備を進めるスケジュールを示した。
 同工区は同村牧之内地内から羽鳥地内まで、総延長は約3・4㌔。そのうち、トンネル区間は約2・3㌔で、勾配は約3%。
 標高825㍍の峠部を通過する現場は急カーブ、急勾配が連続し、路面凍結による冬期間の通行が困難だったが、道路開通により安全で円滑な交通が可能となり、中通り地方と会津地方を結ぶネットワークを構築する。
 県は当初、22年度に10年以内の整備着手を計画していたが、震災後、安全に通行できる道路整備が必要との認識を示し、25年に同工区の着手を5年以内とすると決定した。同年に測量などを着手し、地域住民への事業説明会なども開いた。
 県は中通りと会津を結ぶ国道118号を地域間交流に重要な東西連携道路として、県復興計画の「県土連携軸・交流ネットワーク基盤強化プロジェクト」に位置づけている。
 鳳坂トンネルの完成は地域間の連携強化を促進し、広域的な物流支援、羽鳥湖高原の観光支援、緊急医療の確保に大きな恩恵が期待され、村の念願であり、村はこれまでも国道118号・県道中野・須賀川線整備促進期成同盟会など関係団体と連携を図りながら、県知事をはじめ関係各所に必要性や早期着工を訴えており、全村民、地域住民の念願の着工に結びついた。