佐渡さんと反田さんの初共演

文化佐渡

初共演を果たした佐渡さんと反田さん

 須賀川市文化センター自主事業の佐渡裕指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団特別演奏会は26日、市文化センターで開かれ超満員となった。世界で活躍する佐渡さんの指揮で奏でる東京シティ・フィル、注目の若手ピアニスト反田恭平さんとの初共演のピアノ協奏曲など、極上の音楽が市文化センターに響き渡った。
 コンサートに先立ち佐渡さんがステージに登場し、新庁舎完成の祝福や東日本大震災での思いなどを述べたあと、東京シティ・フィルがチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番よりアンダンテ・カンタービレを演奏した。続いて反田さんが登場し、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18を共演。佐渡さんの情熱的な指揮で引き出されるオーケストラの重厚な音楽と反田さんの若さあふれるピアノの音に観客は息を飲んで酔いしれていた。演奏がフィナーレを迎えると、割れんばかりの拍手に包まれながら反田さんの熱演をたたえ、佐渡さんは反田さんと抱擁を交わし、鳴り止まない拍手に応え、反田さんはシューマン=リストの献呈を独奏した。
 反田さんが退場し、佐渡さんが「大好きで、無人島に持っていきたいレコードの1枚」と評したチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調作品64を東京シティ・フィルが奏で上げた。チャイコフスキーが生涯にわたって意識し続けた「運命」のテーマが繰り返し現れる約50分の演奏に観客は魅了された。