田んぼダム実証実験開始

田んぼ

水位調整管を設置する市職員たち

 須賀川市は平成23年9月に発生した台風15号被害で卸団地を中心に牛袋町地内が多大な浸水被害を受けたことを踏まえ、今年度から笹平川の河川改修工事に着手する。同事業と連動し被害軽減を図るため、地元農家とともに田んぼダムの実証実験を始め、20日は西川字高津地内の水田2カ所に水位調整管などを設置した。
 笹平川の河川改修工事は台風被害軽減のため、7年確率で発生が懸念される1時間45㍉以上の降雨を想定して施工し、さらなる被害軽減のために西川地域資源保全会(円谷正美会長)の会員農家70軒の協力を得て、20㌶超の田んぼに器具を設置する。最大8万㌧の貯水能力が期待され、県内でも最大規模の田んぼダム実証実験となる。
 昨年12月に調整管を1カ所試験的に設置し、田植え前の同日に2カ所、今年度は稲刈り後の秋以降に合計100カ所の器具設置を予定している。
 20日の実証実験には市道路河川課職員、西川地域資源保全会メンバー、共同研究に係る日大工学部生徒ら約20人が参加し、田んぼ2カ所に専用の調整管を設置した。
 水田に水を貯め始める5月1日から実証実験がスタートし、通常雨量や台風・ゲリラ豪雨などに対応できるかどうか経過観察を続けていく。
 田んぼダムは水田が持つ貯水能力を活用し、排水量を調整することで河川や水路の急激な水位上昇を防ぎ、下流域の浸水被害軽減や洪水緩和を目指す取り組み。新潟県をはじめ全国的な広がりを見せ、須賀川市では河川改修事業の補完的な取り組みとしての効果を期待している。