市原德子さんに紺綬褒章伝達

市原褒章伝達

橋本市長から勲記と勲章を手渡された市原さん

 須賀川が生んだ江戸時代の名銅版画家亜欧堂田善の作品をはじめとする近世の作品などを市に寄贈した市原德子さん(81)=栄町=に紺綬褒章が授与され、市役所仮設庁舎で19日、褒状の伝達式が行われた。
 市原家は要職の担い手として近世から近代の須賀川町の経済や文化面において、指導的な役割を果たした。寄贈した美術資料31点は須賀川の近世史を紐解く上で欠かせない代表的かつ貴重なもの。市原さんは各作品が末永く良好に保存され、郷土史の研究や芸術の振興発展に寄与することを目的に昨年、市に寄贈した。
 伝達式は橋本克也市長が市原さんに勲記と勲章を手渡した。
 市原さんは「所蔵する美術品を寄贈して多くの人に観てもらい、須賀川の文化発展に寄与したいということが、亡き夫(良彦さん)の遺志でした。それを評価いただいたことは非常にうれしく、仏前に報告したいと思います」と喜びを語った。
 橋本市長は「市にとっても大変意義あることで感謝を申し上げます。市原家は近世の須賀川を支え、まさに『自治のまち須賀川』を実践してきた名家です。寄贈いただいた作品は多くの市民に観てもらい、文化発展に役立てていきます」と祝福した。
 寄贈された作品は市立博物館に所蔵され、須賀川ガラス「水差し」などは常設展で展示されている。